ECBリッカネン氏:金融刺激策からの出口へ急ぐ必要なし(Update2)

欧州中央銀行(ECB)の政策委 員会メンバー、フィンランド中央銀行のリッカネン総裁は29日、リセ ッション(景気後退)から経済が脱しつつあっても、ECBは緊急的 な刺激策の解消や利上げを急ぐべきではないとの認識を示した。

リッカネン総裁はヘルシンキでの記者会見で「プラス成長はイン フレ圧力が直ちに復活することを意味しない」と発言。「金融刺激策 からの出口へ急ぐ必要はなく」、現時点で「金融政策スタンスを変更 する理由はない」と述べた。

同総裁はまた、現在予想されているユーロ圏の経済成長率は「極 めてわずか」だとし、「この場合、ユーロ圏内部でインフレが発生する リスクは非常に小さいままで、全般的なインフレ見通しは抑制されて いる」との認識を示した。

外国為替市場ではドルがユーロに対し、今年2月以降で約15%下 落。輸出が打撃を受け、欧州の景気回復の妨げとなる恐れがある。リ ッカネン総裁は「過度の為替変動は経済成長に有害」と述べた。

フィンランド中銀は、リスクテーク意欲の増大は「他の主要通貨 に対するユーロの堅調さにつながっている。伝統的な準備通貨として のドルの地位には疑問が投げ掛けられている」と指摘した。

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