ローム:シリコンカーバイド半導体ウエハー会社買収-シーメンスから

半導体製造のロームが、独シーメ ンス子会社のSiクリスタル(ドイツ)を買収したことが明らかにな った。Siクリスタルはパワー半導体の材料となる炭化ケイ素(シリ コンカーバイド)を使ったウエハー製造で実績があり、ロームは材料 の自社調達でパワー半導体分野での成長を加速する。

ローム側の法律アドバイザーを務めたアレン・アンド・オーヴェ リー外国法共同事業法律事務所がブルームバーグデータに提出した資 料を基にブルームバーグニュースがロームに確認した。ロームは7月 14日に、シーメンスからSiクリスタルの株式74.5%を取得した。ロ ームの野里浩平広報IR室長は買収の目的について「高品質のシリコ ンカーバイドウエハーの安定確保」と述べた。買収額や売上高目標は 明らかにしなかった。

クレディ・スイス証券の板谷雅之アナリストは、今回の買収につ いて「ウエハーを自社調達することで材料の信頼性が増すため、パワ ー半導体分野でロームが三菱電機や東芝といった競合を引き離す可能 性が高まる」と指摘し、「太陽電池や産業機器だけでなく電気自動車に パワー半導体が搭載されるようになれば、5年後には売上高で100億 円を超えていてもおかしくない」と述べた。

シリコンカーバイドウエハーは、現在主流のシリコンウエハーに 比べ省エネルギーや耐熱性能に優れ、電気自動車やLED(発光ダイ オード)の半導体基板として需要が伸びると予想されている。しかし、 米クリー社が市場をほぼ独占していることから安定調達に懸念が生じ ていた。今年4月には新日鉄マテリアルズがウエハーの製造、販売を 開始するなど新規参入の動きが活発化している。

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