米コネティカット州で貧困層が最も拡大-バンカー支出引き締めが直撃

全米で昨年、貧困層の占める割合 が上昇した8つの州のうち、ウォール街(米金融街)に近いコネティ カット州の貧困拡大ペースが最も大きかったことが、米国勢調査局の 報告で明らかになった。

国勢調査局が29日公表した報告によれば、コネティカット州の貧 困層の割合は前年比1.4ポイント急上昇し、9.3%に達した。貧困拡大 ペースは、フロリダ、ハワイ両州の1.1ポイント、カリフォルニア州 の0.9ポイントがこれに続いた。

ブルッキングズ研究所の人口統計学者、ウィリアム・フレイ氏は、 コネティカット州について、大恐慌以来で最悪の金融危機の震源地と なったウォール街に隣接し、ニューヨーク近郊に住むバンカーらの支 出削減の直撃を受けたことが、貧困の急拡大につながったと分析する。

フレイ氏はインタビューで、「最高経営責任者(CEO)やヘッ ジファンドマネジャーだった人々が貧困層に転落するというわけで はない。しかし、こうした人々のグループが支出を削減し始めると、 波及効果が生じる」と説明。「多くの場合、情勢が逼迫(ひっぱく) して最初に貧困に陥るのは、所得が最も低い労働者層だ」と指摘した。

貧困層の割合は昨年、カリフォルニア州で13.3%、フロリダ州で

13.2%、ハワイ州で9.1%にそれぞれ上昇。インディアナ、ミシガン、 オレゴン、ペンシルベニアの各州でも貧困層の拡大が目立った。

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