FRBは利上げを「過度に長く」控える可能性ある-S・ハンク教授

米ジョンズ・ホプキンズ大学のス ティーブ・ハンク教授は28日、米連邦準備制度理事会(FRB)が「過 度に長い期間」、政策金利を過去最低水準に維持し、その結果ドル下落 の圧力が高まる可能性があるとの見方を示した。

ハンク教授はクアラルンプールでのインタビューで、物価上昇率 がFRBの目標レンジに収まっていれば、バーナンキFRB議長と他 の政策当局者は2010年11月の中間選挙後まで利上げを控える公算が あると述べた。

同教授は「FRBの現在のスタンスやバーナンキ議長のインフレ 目標に対する考え方を考慮すれば、消費者物価上昇率がゼロから2% の範囲に収まっている限り対策はさほど講じないと思われる」と指摘。 「FRBがあまりにも長期にわたって利上げを控え、選挙まで可能な 限り金融緩和を維持する可能性があることは想定し得る。利上げを 2011年に開始するのでは明らかに遅過ぎるだろう」と述べた。

ハンク教授はまた、いったん利上げが実施されれば米経済は減速 し、二番底を付けてからのW字型の回復となる可能性があると分析。 「景気は回復しつつあり、回復が始まればインフレが視野に入ってく る。インフレが加速すればFRBは最終的にその封じ込めを始めるだ ろう。それが新たな景気の落ち込みを招く。これがW字型のシナリオ だ」と語った。

同教授は、キャリートレードの見地からインドネシア・ルピアと オーストラリア・ドルの対米ドルでのロング(買い持ち)を推奨。ま たユーロがポンドに対して上昇する可能性を示した。イングランド銀 行(英中央銀行)のキング総裁は先週、ポンドの下落は資源を輸出に 向かわせ国内経済がバランスを取り戻すことに寄与すると述べた。

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