米政府:1933年鋳造の幻の金貨、ダブルイーグル所有権めぐり提訴

1933年に鋳造された幻の金貨 をめぐって、鋳造した米政府と発見した個人による所有権争いで、米 政府は28日、世界で最も価値があるとされる金貨のうち10枚の所 有権を立証するための民事訴訟に踏み切った。米政府はこれらの金貨 は盗難されたものだと主張している。

ロイ・ラングボード氏の親族が2005年に、この金貨「ダブルイ ーグル」を、認証してもらうため米造幣局に持参した際、米政府はこ れらの金貨を差し押さえた。これに対してフィラデルフィアにある地 方裁判所のレッグローム・デービス判事は7月28日、米政府はラン グボード氏の憲法で保障された権利を侵害したとの判決を下し、政府 に対し、財産没収に関する民事提訴期限を今月28日と通告していた。

米連邦検察局フィラデルフィア支部のマイケル・レビー検事は 文書で「米政府は今回の提訴を通じて、1933年鋳造のダブルイーグ ル金貨がこれまでも現在も国家の所有物であることをはっきりと立証 することを目指している」との見解を示した。

文書によると、1933年鋳造のダブルイーグル金貨は2002年の オークションで、1枚750万ドル(約6億7000万円)で落札された。 米政府は、フランクリン・ルーズベルト大統領が米国を金本位制から 離脱させた1933年、この20ドル金貨を約50万枚製造。米造幣局に よると、この年に鋳造された金貨は全く流通せず、すべて溶解するよ う命じた。

判決によると、ラングボード氏はこれらの金貨を2004年に貸金 庫の中で発見し、死亡した親族の1人であるイスラエル・スウィット 氏の所有物であると結論付けた。

レビー検事によると、フィラデルフィア在住の宝飾業者だった スウィット氏は1934年に金貨の違法所持の疑いで逮捕された。33年 鋳造のダブルイーグルに関して、90年に死亡するまで数回にわたっ て通貨犯罪などを取り締まるシークレット・サービスによる事情聴取 を受けていたという。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE