ポンド下落は「応急処置」、景気回復を促進せず-HSBCのキング氏

イングランド銀行(英中央銀行) のキング総裁が先週、ポンド下落は資源を輸出に向かわせ国内経済が バランスを取り戻すことに寄与するとの見解を示したことについて、 英HSBCホールディングスのチーフエコノミスト、スティーブン・ キング氏は、一段のポンド安が有益だとの示唆に聞こえたと述べた。

キング氏は英紙インディペンデントへの寄稿で、輸出拡大が非常 に重要だとの考え方は無視できないと指摘。英景気は数年間にわたっ て過剰債務に後押しされて拡大したが、消費者を「買い物中毒」にさ せて成長することは永久には続かないと、金融・経済危機の発生が示 したと説明した。

さらに、成長を回復する上で、個人消費と政府支出、投資のいず れも頼りにできないとなれば、輸出が唯一の代替手段だと分析した。

ただ、中国など新興市場国との競争激化を考慮すると、ポンドの 価値を下落させることが輸出創出への適切な方法であるかは明白でな いと言明。ポンドを下落させれば一時的な輸出急増をもたらす可能性 はあるが、その後ゆっくりと息切れする可能性が高い「応急処置」に すぎないとの見解を示した。

輸出の見通しは究極的には、英国で生み出す財・サービスの質改 善に左右されると、キング氏は結論付けている。

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