WNIウェ株急落、円高や先行投資で第1四半期大幅減益-会員は増

気象情報サービスで世界最大手 のウェザーニューズ株は売り気配で始まり、取引成立後は一時14% 安の1375円と約3カ月ぶり安値水準へ急落した。円高で海外の海運 会社から受け取る外貨建ての収入が目減りし、新サービス拡充のため の先行投資負担から第1四半期は大幅減益となり、収益拡大を期待し ていた向きの失望売りが広がった。

WNIウェの第1四半期(6-8月)決算によると、本業のもう けを示す連結営業利益は前年同期比44%減の3億5300万円。海運 会社に提供する海事気象サービスの売り上げ減、放送局向けシステム 構築を戦略的に減らしていることなどから、売上高が9.2%減った影 響が大きかった。営業利益率は13.3%と前年同期から8.2ポイント 悪化、サービス拡充のインフラ投資や人員増などで原価が膨らんだ。

同社広報IRリーダーの森下良治氏によると、為替の影響がなけ れば増収を確保していたという。期初の為替前提1ドル=100円に対 し、6-8月期の期中平均は1ドル=97円。海運市況の回復が遅れ ていることもあり、海事気象事業が停滞。森下氏は、「海運会社から は弊社サービスをすぐにでも採用したいとの話を頂くが、市況悪化で ほかのもののプライオリティーが高まり、弊社との契約が遅れてしま っている」と言う。

ただ、会社側は重点事業が継続的に成長しているとして、通期 (2010年5月期)業績予想を期初計画のまま据え置いた。売上高は 前期比6.7%増の122億円、営業利益で同22%増の26億円、1株 利益(EPS)は125円96銭を見込む。

「ゲリラ雷雨」 の被害を軽減するための個人向けモバイル・イ ンターネット・サービスは好調で、2万人以上のサポーターを獲得し、 ゲリラ雷雨の前兆とされる黒い雲を観測、適宜リポートしたことで、 80%以上の事前捕捉に成功したそうだ。また、群馬県館林における 竜巻発生を受けて「竜巻アラーム」サービスも開始、モバイル・イン ターネットの会員数は同10万人増の160万人に拡充、同事業売上高 は15.8%伸びた。

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