神戸鋼株5カ月ぶり上昇率、車・家電向け銅製品の増産報道

高炉メーカーの神戸製鋼所株が3 営業日ぶりに急反発。自動車や家電の部品に使う銅製品を増産すると、 29日付の日本経済新聞朝刊で報じられた。収益寄与を期待した買いで、 一時前日比7.3%高の162円と4月20日以来の上昇率を記録。前日に 約2カ月半ぶり割り込んだ200日移動平均線(158円)も回復した。

みずほ投信投資顧問の岡本佳久執行役員によると、「税金の申告漏 れ発覚などを嫌気し、株価は9月中旬以降に下値模索の展開となってい たが、今回の報道でファンダメンタルズ面での安心感が投資家の間で広 がり、見直し買いにつながっている」という。

日経新聞によれば、神戸鋼が増産するのは自動車向けの端子コネク ターや家電向け半導体に利用する「銅板条」と呼ぶ製品。リーマン・シ ョック後の需要急減で休止していた設備の再稼働などで、ピークだった 2008年春ごろの水準に戻すという。

岡本氏は神戸鋼について、「国内高炉メーカーの中で最も多角化が 進んでいる」と指摘。今後は多角化の一環で注力している非鉄分野での 収益改善が見込めるほか、原子力発電所で使われる大型鍛鋼品への参入 も表明するなど、「リスクを分散しながら、安定した業績成長を期待で きる」との見方を示していた。

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