新興市場国は格下げ圧力に直面、景気回復の鈍さと赤字拡大で-S&P

米格付け会社スタンダード・ア ンド・プアーズ(S&P)は、新興市場諸国の信用格付けについて、 景気回復のペースが依然として鈍く、財政赤字が拡大していることか ら、引き下げ圧力に直面しているとの見解を示した。

S&Pのソブリン格付け担当マネジング・ディレクターのジョ ン・チェンバーズ氏(ニューヨーク在勤)は28日付のリポートで、 「格下げ圧力は継続も予想される」と指摘。「経済状況は引き続き厳 しい。ほぼすべての新興市場国の財政状態は過去5年間に比べ悪化す る」との見方を示した。

各国政府が大恐慌以後で最悪の金融危機に対応して総額約2兆 ドル(約180兆円)の景気対策を打ち出した結果、財政赤字と債務 水準は上昇している。失業者の増加も、税収の減少と社会保障給付の 増加を意味している。

S&Pが格付けを付与している新興市場諸国42カ国のうち3分 の2では、今年の一人当たり国内総生産(GDP)が減少あるいは横 ばいになる見込みだ。ブルガリアやハンガリー、エルサルバドルを含 む8カ国では、来年もマイナス成長が続くと予想される。新興市場国 14カ国では、債務が2011年までに危機前の07年と比べ少なくとも 5%拡大すると見込まれている。

-- Editors: Alan Crosby, Jennifer Freedman

--* 参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: 東京 若林 有紀 Yuki Wakabayashi +81-3-3201-2263 Ywakabayash1@bloomberg.net    Editor:Akiko Kobari 記事に関する記者への問い合わせ先: Agnes Lovasz in London at +44-20-7330-7614 or alovasz@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: Chris Kirkham at +44-20-7673-2464 or ckirkham@bloomberg.net

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