著名ストラテジストのウィーン氏、S&P500種急反発で評判も回復

1930年代以降で最も急激なS&P 500種株価指数の反発がバイロン・ウィーン氏のストラテジストとし ての評判回復につながっている。

米投資会社ブラックストーン・グループに先月迎えられたウィー ン氏は、S&P500種の今年の上昇率見通しについて、今年1月に示 した33%高の予想を維持すると述べた。これは28日終値を13%上回 る水準。約半年前の時点では、ウィーン氏が示した年末予想の1200 に到達するのには77%の値上がりが必要だった。

ヘッジファンドのピーコット・キャピタル・マネジメントのチー フ市場ストラテジストからブラックストーン・アドバイザリー・サー ビシズの副会長に転身したウィーン氏(76)は「3月には相場の地合 いがあまり良くなかったため、人々はわたしの予想を受け入れようと しなかった」と述べ、「だが、年末まで残り3カ月となった現状では、 見通しが実現する可能性が出てきているようだ。けん引役は企業収益 と経済活動だ」と指摘した。

ウィーン氏の年末予想はブルームバーグが調査したストラテジス トの予想平均の1037を上回るとともに、調査に参加したストラテジス トで最も強気な予想だったJPモルガン・チェースのトーマス・リー 氏の1100も超えている。

同氏は今年のS&P500種の上昇率が95年以来最高となり、10- 12月(第4四半期)は過去10年で最大の値上がりになると予想。景 気回復とアナリスト予想を上回る企業収益が今後3カ月の株式相場上 昇に拍車を掛けるとみている。

企業収益と景気

企業収益に関してもウィーン氏はブルームバーグが調査対象とす るウォール街のストラテジストよりも楽観的だ。同氏によると、S& P500種構成企業の今年の1株利益は計60ドル、10年は75ドルをそ れぞれ超える見通し。ストラテジストの平均は09年が56.33ドル、10 年は69.44ドル。

ウィーン氏は「株式相場の先行きは、これまでの収益の勢いが維 持されるかどうかが鍵だ」と述べ、「景気は一段と強くなり、企業収益 は7-9月(第3四半期)と第4四半期にいずれも予想を上回るだろ う」と語った。

ブルームバーグ・データによると、S&P500種の株価収益率(P ER)は今月22日現在の実績ベースで20.2倍と、04年以来の高水準。 これについてウィーン氏は「ある程度は買われ過ぎだが、まだ上値は あると思う」とし、「投資家は3月時点で極めて悲観的だったと言うな ら、現在はかなり楽観論が高まっているが極端なレベルではないと言 えよう。年末前に10%の調整は起こらないだろう」と予想した。

M&A(企業の合併・買収)については「今後数カ月は堅調だと 思う」と述べ、「投資家も企業も自信を持っている。魅力ある企業が魅 力ある価格で評価されている。彼らはこうした企業の買収に意欲的だ」 と指摘した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE