米国債:上昇、物価と成長抑制で低金利長期化を予想

米国債相場は上昇。景気回復 のペースが緩やかなことやインフレ見通しが抑制されていることか らから、米金融当局がしばらくは過去最低水準の政策金利を維持す るとの見方が広がった。

10月2日発表される9月の米雇用統計で失業率の上昇が予想さ れているほか、第2四半期の国内総生産(GDP)確定値が改定値 から下方修正されるとの予想を背景に30年債は3日続伸した。

ブロードポイント・キャピタルのマネジングディレクター、グ レン・カペロ氏は「米連邦準備制度理事会(FRB)が強気な発言 をしても、言葉ではなく実際の行動が重要だ。いくつか明るい兆し がみえても、経済はなお相当の向かい風にさらされている。政策金 利となると、金融当局はしばらくの間は低金利を継続する意向を示 している」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後4時25分現在、10年債利回りは前営業日比3ベーシスポ イント(bp、1bp=0.01ポイント)下げて3.28%。10年債(表面 利率3.625%、償還2019年8月)価格は9/32上げて102 29/32。30 年債利回りは7bp下げて4.03%だった。

ブルームバーグがまとめた調査によると、30日に発表される第 2四半期GDP確定値は1.2%減と、改定値の1%減から下方修正 が見込まれている。9月の失業率は9.8%への上昇が予想されてい る。前月は9.7%だった。

金融当局者の発言

FRBのウォーシュ理事は、景気や金融市場回復に向けた政策 の解除をFRBは導入時と同じ積極性を持って実行する必要がある との考えを示した。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ、 オンライン版)が先週、同理事の寄稿を掲載した。

RBCキャピタル・マーケッツの金利ストラテジスト、クリス ャン・クーパー氏は「FRBは市場が金融政策緩和をめぐる動きに 対してどう反応するかを懸念している。金融当局者の発言が材料に なるとみている」と述べた。

今週はダラス連銀のフィッシャー総裁とフィラデルフィア連銀 のプロッサー総裁のスピーチが予定されている。

セントルイス連銀のブラード総裁は25日、米国が低インフレ率 とほぼゼロ金利という状況にはまり込む可能性があると述べた。

2年債と10年債の利回り格差は2.31ポイントと、今年5月以降 で最小に近づいている。

入札

財務省は年初から1兆2000億ドルの国債を発行。FRBはこの うち24.1%を購入した。29日には償還期限2012年5月から2013 年11月の国債を対象に買い取りを実施する予定だ。

プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)のバーク レイズによると、財務省は10月1日、3年債(390億ドル)、10 年債(200億ドル)、30年債(120億ドル)さらに10年物インフ レ連動債(TIPS、70億ドル)の入札計画を発表する。

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