欧州株:大幅上昇、M&A活発化と独首相再選を好感-公益事業株高い

欧州株式相場は上昇、ダウ欧州 600指数は5週間余りで最大の上げとなった。M&A(企業の合併・ 買収)活発化の兆しが高まったのに加え、ドイツのメルケル首相が再 選を果たしたことを背景に、同国の公益事業株が買われた。

フランスの化学品メーカー、アルケマと、ベルギーの特殊材料グ ループ、ユミコアは大幅高。仏ソルベイが企業買収を通じた事業拡大 を検証していることを明らかにしたことがきっかけ。英製薬メーカー のアストラゼネカは3カ月余りで最大の上げ。同業でスイスのノバル ティスがアストラゼネカ買収に関心を示しているとの観測が広がった ことが買いを誘った。

ドイツの公益事業会社、RWEとエーオンも高い。メルケル首相 再選で新たな連立政権が国内の原子力発電の稼動停止を義務付けた法 律を廃止するとの観測が高まったことが背景にある。

ダウ欧州600指数は前週末比1.8%高の243.2と、8月21日 以降で最大の上げとなった。同指数は3月9日の水準から54%上げ ている。ブルームバーグのデータによれば、同指数構成銘柄の株価収 益率(PER)は2003年以来の高水準となった。

ロイヤル・ロンドン・アセット・マネジメントのファンドマネ ジャー、ケビン・リリー氏は、「数多くのM&A案件がさらに出てく ると考えられる。現在、再び底打ちしたことから、企業はM&Aを推 し進める自信を得た」と語った。

欧州のM&A件数は今月、5年ぶりの低調となった8月から反発。 今年1-6月のM&Aは、信用危機で融資が滞ったことを背景に、 米国で42%減となったほか、アジアでは50%、欧州では約60%そ れぞれ減少した。

28日の西欧市場では、18カ国すべてで主要株価指数が上昇。ダ ウ・ユーロ50種指数は前週末比2.4%高、ダウ・欧州50種指数は 2%上昇した。

アルケマは7%高、ユミコアは3.9%上げた。アボット・ラボラ トリーへの製薬部門を売却することで合意したソルベイは0.1%下げ た。

アストラゼネカは2.8%高と、6月12日以降で最大の上げ。ノ バルティスは0.9%上げた。RWEは4.2%、エーオンは4.5%それ ぞれ上昇した。

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