「ブラック・スワン」著者、バーナンキ議長の再任に疑問-信用危機で

ベストセラーとなった「ブラック・ スワン」の著者、ナシーム・タレブ氏は28日、バーナンキ米連邦準備 制度理事会(FRB)議長とガイトナー米財務長官について、世界の 信用市場の崩壊を予見できなかったにもかかわらず、なぜ要職にとど まっているのかと疑問を呈した。

バーナンキ議長は先月、オバマ大統領から再任の指名を受けた。 ガイトナー長官は、2003年11月から今年1月までニューヨーク連銀 の総裁を務めた後、財務長官に就任。またサマーズ米国家経済会議(N EC)委員長は、1999年から01年まで財務長官だった。

タレブ氏は香港で財界グループに対し、「バーナンキ、ガイトナー、 サマーズの3氏は危機の到来を予見できなかった。それなのに、なぜ いまだに要職に就いているのだろう」とした上で、バーナンキ議長に ついて「ハリケーンの接近が分からなかったパイロット」のようだと 評した。

同氏はまた、世界的な危機の原因となったリスクが「なおも存在」 すると指摘。米政府に対し、銀行救済の代償を国民や将来の世代に負 わせないよう求めた。

このほかタレブ氏は、金融市場でのボラティリティ(変動性)を抑 えるためには、複雑なデリバティブ(金融派生商品)など一部の金融 商品を「取引させるべきではない」と言明。オプションといった商品 は容認できるとする一方で、この業界に21年いるにもかかわらず、一 部のデリバティブはいまだに理解できないと語った。

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