米アボットがソルベイ医薬品部門を買収-48億ユーロで

米医薬品開発のアボット・ラボラ トリーズは、ベルギーのソルベイ社の医薬品部門を48億ユーロ(約 6300億円)で買収することで合意した。アボットはコレステロール治 療薬「トリコール」を完全に手中に収め、新興市場でのシェアも拡大 する。

ソルベイが28日にウェブサイトで公表した発表文によると、合意 には約4億ユーロ相当の一部債務の引き継ぎが含まれる。アボットは 45億ユーロの現金に加えて、医薬品販売動向に応じて2011-13年に 最大3億ユーロを支払う。

ソルベイは「医薬品分野のさまざまな戦略オプションを綿密かつ 徹底的に分析・評価した結果としての決断だ」と説明した。

ウェルズ・ファーゴ・セキュリティーズのアナリスト、ラリー・ ビーゲルセン氏は25日付の投資家向けリポートで、ソルベイの医薬品 部門買収によって、アボットはリウマチ治療薬「ヒューミラ」への依 存度が減ると指摘した。昨年45億ドル(約4020億円)を売り上げた 主力製品のヒューミラも、消費者が支出を削減する中で販売減少のリ スクに直面している。

今回の買収はアボットにとって、トリコールだけでなく、やはり ソルベイと共同販売する「トリリピックス」についても今後の展望が 安定することを示唆する。11年までに後発医薬品(ジェネリック)と の競争にさらされるトリコールの08年の売上高は、アボットが13億 4000万ドル、ソルベイが5億1100万ユーロだった。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE