財務相:円高放置とは言っていない-介入について明言せず(Update1

藤井裕久財務相は28日午後、ブル ームバーグ東京支局で講演し、一時、1ドル=88円台に突入した為替 相場について「やや一方に偏った面がある」と述べるとともに、「円高 をそのまま放置しろとはひと言も言っていない。通貨安を競うのは良 くない」と強調した上で、「通貨は安定するのが望ましい」との考えを 示した。

また、9月にロンドンで開かれた20カ国・地域(G20)財務相・ 中央銀行総裁会議で、「通貨安を競うことはやめようじゃないかという ことで合意した」と説明。1929年の世界恐慌後に各国が通貨安競争に 走ったことなどが第2次世界大戦の経済的原因になったと指摘した上 で、「各国が通貨安を競うことは世界の経済を傷つける」と強調した。

藤井財務相は講演後、同支局内で記者団に対し、「円安競争は良く ないと思っているとしか言っていない。円高に対する対応はひと言も 言っていない」とあらためて言明。自らの発言が円高是認と受け取ら れ、一部で材料視されたとした上で。「実際は米国の経済政策が根っこ にある」と語った。

さらに、「為替動向に偏りが見られるのは事実。為替は安定してい ることが望ましいということが基本だ」と重ねて強調。介入について は「言うべきことではない。今申し上げたことですべて尽きている」 と述べるにとどめた。

一方、円高を受けて日経平均株価が一時1万円割り込んだとの見 方については「金融の増資問題などいろいろある。それを一律に断定 するのは間違いだ」と語った。

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