財務相:補正予算の見直しで3-4兆円は必ず確保できる(Update1)

藤井裕久財務相は28日午後、ブル ームバーグ東京支局で講演し、今年度補正予算の一部執行停止による 3兆-4兆円の財源確保に自信を示した。財務相は補正見直しで捻出 (ねんしゅつ)できる財源は「数兆円」としていたが、就任前に示し ていた「3兆-4兆円」とする規模と「だいたい同じ感じでよい」と 明言した。

財務相は今年度補正予算の事業総額が約15.3兆円に膨れ上がっ た要因について、国際通貨基金(IMF)が推奨し、ガイトナー米財 務長官が各国に協力を要請した国内総生産(GDP)比2%規模の財 政出動の実施が背景にあったと指摘。結果的に3%規模となった追加 歳出を「出し過ぎだ。初めに枠ありきだった」と批判した。

その上で、「国立メディア芸術総合センター」(アニメの殿堂)建 設を緊急経済対策に盛り込む発想はおかしいと述べ、「もっと財政が安 定した時にやればよい」と批判。約2兆9000億円が計上された官公庁 の施設整備費も「多過ぎる」と述べ、「本当のことを言えば15兆円の うち半分はインチキだ」と切って捨てた。

また、財務相は雇用情勢の悪化や輸出の先行き不透明感を指摘し た上で、確保した数兆円の財源について「できることなら来年度予算 の財源に回したいが、本当に経済が悪くなれば使わなければならない。 最終的な判断は難しい」と述べ、景気動向次第では景気対策としての 今年度第2次補正予算の財源に充てる可能性を示唆した。

モラトリアムはなかなか難しい

亀井静香金融・郵政問題担当相が自ら打ち出した中小企業や個人 向け融資の返済猶予(モラトリアム制度)について、元本だけでなく 金利への適用も検討する考えを示したことに対しては「こういうこと をやったのは昭和初期だけだ」と指摘。さらに、民主・社民・国民新 の与党3党合意は「貸し渋り・貸しはがし防止法をつくるとある」と し、モラトリアム導入は「なかなか難しい」と語った。

一方、経営不振に陥っている日本航空の再建策については「独占 企業体制にするのは良くないと前原誠司国土交通相は考えている」と 説明。前原国交相が打ち上げた社会資本整備事業特別会計空港整備勘 定(旧空港整備特別会計)の抜本見直しについても「大変素晴らしい 指摘だ」と述べ、支持する考えを示した。

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