トップカル株が07年末来の高値、作品仕入れ戦略ぴたり-粗利率向上

新潟を地盤に書籍、CD、DVD の販売店「蔦屋書店」を展開するトップカルチャー株が5連騰し、一時

5.7%高の445円と2007年12 月28日以来の高値に戻した。地方の消 費者ニーズに応え、回転率の高い商品を数多く仕入れた結果、レンタル 事業の採算性が向上している。業績安定感のある内需関連株として買い が集まり、出来高はすでに12万株とことし最高。

同社の宮原務副社長は、このところの株価上昇について「事業計画 と差がないことが評価を受けているのではないか」とみている。既存店 売上高は減少しているものの、それを見越して品ぞろえしてきたため、 「利益はきちんと伸ばしている」という。

同社が今月9日に公表した9カ月累計(08年11月-09年7月 期)決算によると、本業のもうけを示す連結営業利益は前年同期比 11%増の5億6500万円。前期に自前で購入したDVD作品のレンタル 回転率が高く、粗利益率が前年同期より8%上向いた。

レンタル業界では、自前でDVD作品などを購入してレンタルに出 すケースと、メーカーや系列業者から作品を借りてレンタルに出すケー スがある。宮原副社長は、「皆がすぐに見たいと思うような人気作品は 2-3カ月で飽きられることが多い。弊社の場合、地方で店舗を展開し ており、顧客の年代層が広く、邦画やアニメ作品の品ぞろえも充実させ ている」と指摘。前期に実施した作品選びや仕入れが、足元の利益率向 上に役立ったとの認識を示す。

こうした中、メリルリンチ日本証券は25日付の「日本株投資戦略 マンスリー」リポートで、セクター判断で小売のオーバーウエートを継 続。菊地正俊チーフ株式ストラテジストは、「足元の小売売上は最悪の 状況だが、労働や個人所得統計は遅行指数。今後企業業績の回復がボー ナス回復に結びつき、民主党の巨額の子供手当てが支給されることで、 個人消費は来春には回復しよう」と予想していた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE