英財務相:銀行は賞与規制を、富裕層の税負担引き上げ

ダーリング英財務相は28日、同 国の大手銀行にボーナス支給を規制する取り組みを求め、同相が金融 システムにおける「強欲と無謀」と呼ぶ慣行の終えんに向け第一歩を 踏み出した。同相はさらに富裕層の税負担が増大することを明らかに した。

ダーリング財務相は与党・労働党の年次党大会で、「最も収入が 多い人が最も大きな負荷を担うのは当然だ」と語った。さらに「短期 的な利益を長期的な成功よりも重視する無謀な文化を終わらせるため の法案を提出する。銀行が毎年、自動的にボーナスを支給するのをや めさせるものだ」と表明した。

同相は、富裕層に対する税率を引き上げたほか、不公平な年金控 除を削除したと言明。財務省はオフショアにある10万件の銀行口座 に関して調査中で、リヒテンシュタインからだけで少なくとも10億 ポンド(約1420億円)を回収できる見通しという。

ブラウン政権は、銀行を非難するとともに、富裕層が第2次世界 大戦以降最悪のリセッション(景気後退)対策への費用の負担を余儀 なくされることを示唆することで、有権者の支持を集めようとしてい る。

MFグローバル・セキュリティーズのアナリスト、サイモン・モ ーガン氏は「これは次期総選挙で敗戦に向けて崖っぷちにある政権で、 バンカー叩きが人気を博せば、進んでするだろう」と述べ、「危機対 に対するお決まりのパターンだ」と語った。

調査会社コムレスが28日発表した世論調査によると、来年6月 までに行われる総選挙を前に、労働党の現在の支持率は、第3位の政 党の自由民主党とほぼ同率で、最大野党の保守党よりも15ポイント 低い。ブラウン首相は27日、健康を理由に総選挙を前に退任すると の憶測を否定した。

銀行幹部との会談

ダーリング財務相は今週、バークレイズの報酬委員会の議長を務 めるリチャード・ブロードベント氏のほか、ロイヤル・バンク・オ ブ・スコットランド(RBS)グループのコリン・バカン氏やHSB Cホールディングスのマーク・ムーディースチュアート氏、ロイズ・ バンキング・グループのウルフガング・バーント氏と会談する。

同財務相は従業員への報酬方法を変更するよう要請する方針。同 案は先週、米ピッツバーグで開催された20カ国・地域(G20)首脳 会議(金融サミット)の合意に基づくものだという。

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