日電硝株が4カ月ぶり安値に、業績回復力の鈍さ警戒-格下げ重なる

液晶テレビ用ガラス大手の日本 電気硝子株が3営業日ぶりに急反落。今後の業績回復モメンタム(勢 い)は鈍化が避けられないとの見方が出ている。複数のアナリストが 投資判断を引き下げたことも嫌気され、一時前週末比8.1%安の837 円と、5月26日(安値818円)以来、約4カ月ぶりの安値を付けた。

JPモルガン証券の岸本章アナリストは、「来期以降は液晶ガラ ス基板の需給正常化に伴う価格下落により、増益幅が小幅にとどま る」と25日付レポートで指摘。その上で、営業利益予想を2011年 3月期に865億円(従来950億円)、12年3期に860億円(同980 億円)へそれぞれ下方修正した。

来期(11年3月期)以降の業績予想を減額したことに伴い、J Pモルガン証では25日付で、日電硝の投資判断を「オーバーウエー ト」から「中立」に、目標株価も1350円から950円へ引き下げた。 目標株価の算出には、来期のEV/EBITDA倍率で同証予想ベー スのセクター平均5倍を下回る4倍を用いたという。

EV/EBITDAは、有利子負債と株式時価総額の合計である EV(企業価値)をEBITDA(利払い前・税引き前・償却前利 益)で割った倍率。

このほか、大和証券SMBCも25日付で、日電硝の投資判断を 「2(アウトパフォーム)」から「3(中立)」に引き下げた。安藤 祐介アナリストは、短期的な業績モメンタムの回復は株価に相当織り 込まれた可能性が高いとした上で、「今期第3四半期の後半以降は、 季節性に伴う液晶ガラス需要の軟化を想定」している。

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