ニコン副社長:一眼レフ販売が海外で回復、業績上振れへ(Update1)

デジタル一眼レフカメラ世界2位の ニコンは、カメラなどを手掛ける映像事業の今期(2010年3月期)業 績が売上高、営業利益ともに会社計画を上回りそうだ。海外での一眼レ フの売り上げが想定以上に回復しているため。

木村真琴副社長が25日、ブルームバーグ・ニュースのインタビュ ーで語った。木村氏は、映像事業の上期業績は会社予想より「ある程度 上振れて着地」し、下期も「もう少し上がってくる」との見通しを示し た。この結果、通期も「もう少し上振れがあるだろう」という。映像事 業の今期業績予想は、売上高が前期比15%減の5100億円、営業利益は 同13%減の350億円。

映像事業は前期(09年3月期)売上高の7割近く、営業利益で8 割以上を占めている。売上高の約9割は海外で、特に一眼レフは中国で 計画以上に伸びている。欧米では想定ほど落ち込みが大きくないため、 従来予想への上乗せが期待できるという。一眼レフの今期販売は前期比 3万台増の345万台、交換レンズは3万台増の490万台を見込む。

東海東京調査センターの広瀬治アナリストは「世界同時不況で落ち 込みが懸念されていたが、需要はさほど落ちていない。会社側の悲観論 は後退しているのではないか」と指摘。また、「動画機能をつけた新型 モデルが登場しカムコーダーから需要が流れている。成長余地はまだま だある」と言い、下期には新製品を投入する可能性もあるとみている。

カメラ映像機器工業会(CIPA)によると、1-3月の一眼レフ の世界出荷台数は前年同期に比べ53%落ち込んでいたが、4-6月は 14%減まで回復してきている。

中国で毎月2-3割プラス

木村氏によると、4-9月の中国での一眼レフ販売台数は前年同月 に比べ「毎月2-3割のプラス」、米国は4月ごろに10%以上だったマ イナス率が7月ごろには数パーセントまで縮小、欧州は前年比プラスと なり、「全体的に想定を上回っている」という。

世界の一眼レフ市場については「本来の成長性から言えば、まだま だ本格的な回復には至っていない」と述べ、販売台数は前年並みか若干 プラスの水準だと指摘した。地域別では、日米が前年比マイナス、欧州 は前年並み程度。アジアは前年並みかプラス水準まで回復、中でも中国 は「依然としてかなりの比率で伸びている」と述べた。ニコンの販売も こうした動向を反映しているという。

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