賢者のトレーダーはクローネとクローナ、NZドルに照準-利上げ観測

20カ国・地域(G20)首脳会 議は景気刺激策からの出口戦略に慎重な姿勢を示したばかりだが、利 上げの波はオスロ、ストックホルム、ウェリントンからやってきそう だ。外国為替市場関係者の間では、今四半期の騰落率で上位のノルウ ェーとスウェーデン、ニュージーランド(NZ)の通貨が、利上げを 背景に一段と上昇するとの見方がある。

ノルウェー・クローネとスウェーデン・クローナ、NZドルは 6月末以降、対ドルで約11%上昇し、主要16通貨で最高のリターン を示している。原油価格の上昇がノルウェーを支えており、NZは最 大の貿易相手国であるオーストラリアの景気加速から恩恵を受けてい る。ラトビア向け国際支援でスウェーデンの銀行融資のデフォルト (債務不履行)も回避された。

各国の低金利政策で第2次大戦後最悪の世界不況が緩和された ことから、投資家は利上げを通じたインフレ予防策を早期に着手しそ うな国に注目し始めている。利上げの先陣を切ったのはイスラエル銀 行(中央銀行)で、8月24日に政策金利を0.25ポイント引き上げ

0.75%とした。ブルームバーグのエコノミスト調査の予想中央値で は、ノルウェーとスウェーデン、NZがイスラエルに追随すると見込 まれており、一段と急激に利上げし、米連邦準備制度理事会(FR B)や欧州中央銀行(ECB)よりも政策金利を高くすると見込まれ ている。

RBCキャピタル・マーケッツの外国為替戦略責任者、アダ ム・コール氏(ロンドン在勤)は、「市場は金利見通しなど、より伝 統的な為替相場のけん引役を重視し始めている」と述べ、「最初に利 上げに踏み切るのはどの中銀かというのが注目点だ」と指摘した。

通貨取引で世界最大手のドイツ銀行は、10-12月(第4四半 期)の推奨通貨リストにクローナとクローネ、NZドルを掲載してい る。米ゴールドマン・サックス・グループは今月、3通貨すべての見 通しを上方修正した。2007年の為替相場を最も正確に予想した仏B NPパリバも3通貨を有望視している。

ブルームバーグの予想中央値では、スウェーデンの政策金利は 2010年9月末までに0.75ポイント引き上げられ1%に上昇する見込 み。NZの政策金利も0.75ポイント引き上げ3.25%となり、ノルウ ェーの政策金利は1ポイント高い2.25%に達する見通しだ。一方、 現在0-0.25%の水準の米政策金利は0.75%に上昇し、ECBの政 策金利は1%にとどまるとみられている。

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