トヨタ株が2カ月ぶり安値、1ドル=88円台で輸出売り

トヨタ自動車やホンダ、TDK など輸出関連株が売り優勢。外国為替市場で、ドル・円相場が1ドル =90円の節目を割り込み、約8カ月ぶりの円高・ドル安水準にある ことで、為替採算の悪化に伴う収益の落ち込みが警戒されている。

トヨタは一時前週末比3.8%安の3570円と約2カ月ぶりの安値 を付けたほか、ホンダが5.5%安の2660円、日産自動車が6.6%安 の571円、TDKが6.2%安の5150円、キヤノンは3.3%安の 3550 円まで下落。日経平均株価のマイナス寄与度上位にも、TDK、 ホンダ、京セラ、アドバンテストと輸出株が並ぶ。

しんきんアセットマネジメント投信の藤本洋主任ファンドマネー ジャーは、「輸出関連の代表格である自動車や電機の主力企業は、第 1四半期決算発表時に想定レートを円高方向に見直したが、保守的な 企業でも1ドル=90円の設定」と指摘。その上で、対ドルで90円 の節目割れは投資家心理に悪影響を与えるだけでなく、「実際に輸出 企業の下期業績回復も見込みづらくなるため、輸出株を手放さざるを 得ない」と話した。

大和証券SMBCは1ドル=95円60銭の前提で、同証の調査 対象企業で構成される大和300(除く金融)の2009年度の経常利益 は前年度比3%減と予想する。同社では、対ドルで1円円高が進むと 経常減益率は0.7ポイント悪化すると見ている。

28日早朝の東京外国為替市場では、ドル・円相場が一時88円 24銭まで上昇。25日午後3時時点では、1ドル=90円台半ばで取 引されていた。

トヨタは1円円高で営業益300億円弱マイナス

「円高の悪影響を最も受けるのは自動車メーカー」――。しんき んアセットの藤本氏はこう話している。自動車大手の想定為替レート は、ドル・円でトヨタが92円、ホンダ91円、日産自95円。1円の 変動で営業利益に与える影響度合いは、トヨタ広報担当の横井孝典氏 によると、同社が300億円弱。

一方、ホンダは120億円程度。同社広報担当の浅沼なつの氏に よれば、約3カ月先まで為替予約を行っているが、今回の局面でも 「その基本スタンスは変えていない」という。

--取材協力:小松 哲也 Editor:Shintaro Inkyo、Makiko Asai

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