独連邦議会選:首相与党が第1党-自民との連立政権可能に

ドイツ連邦議会選挙は27日に投開 票され、メルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU・C SU)が社会民主党(SPD)との連立を解消して自由民主党(FD P)との連立実現に必要な議席数を確保。これを受けメルケル首相は、 連立政権を率いて所得減税や労働市場の規制緩和を推し進める意向を 示した。

ドイツが戦後最悪の景気低迷からの回復に努めるなか、有権者は SPDの首相候補、シュタインマイヤー副首相兼外相が唱えた高所得 者層への増税案を拒否。SPDの議席数は戦後最小に落ち込み、4年 間のメルケル連立政権を含め計11年にわたった与党の座から離れる 見込みだ。シュタインマイヤー氏はSPDにとって「厳しい一日」に なったと述べた。

政治学研究所(ボン)のティルマン・マイヤー所長はインタビュ ーに応じ、「経済、特に所得税の変更を支持する風潮が明らかに見られ る」と分析。「有権者は、大連立政権のような妥協の政治に背を向けた」 と指摘した。

連立協議は迅速に進む

メルケル首相は公共放送ARDで、FDPとの連立協議は迅速に 進むだろうと述べた上で、国内の雇用創出に重点を置くつもりだと語 った。ただ同首相は、FDPが求めている税制の根本的見直しについ ては拒否する考えを示した。同首相は選挙戦で150億ユーロ(約1兆 9800億円)規模の減税などを訴えてきた。

バンク・オブ・アメリカ-メリルリンチの欧州経済担当チーフエ コノミスト、ホルガー・シュミーディング氏(ロンドン在勤)は電話 取材に答えて、この日の選挙結果を受け「ドイツの長期的潜在成長率 は若干上向く」と予想。「ドイツ政府が負った使命は、劇的な変化やサ ッチャー元英首相が行ったような革命ではなく、若干の供給サイドの 変革だ」と述べた。

選挙を受け、ユーロは上昇し、ドイツ国債価格は下落する可能性 がある。ユーロ圏がリセッション(景気後退)から脱却するとの見通 しから、ユーロはドルに対し今年5%上昇している。

公共放送ARDが発表した現地時間午後10時4分(日本時間28 日午前5時4分)現在の得票率予測によると、CDU陣営が33.8%、 FDPは14.6%だった。SPDは23.1%、左派党は11.9%、緑の党 は10.6%。

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