ユーロ上昇し、独国債下落へ-連邦議会選受けて景気回復期待強まる

27日投開票のドイツ連邦議会(下 院)選挙は、メルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU・ CSU)と、連立を想定する自由民主党(FDP)が政権樹立に十分 な票を獲得した。選挙結果を受けて、景気回復の勢いが増すとの観測 からユーロが上昇し、独国債相場は下落する可能性が見込まれる。

メルケル首相は、政策ビジョンで対立していた社会民主党(SP D)のシュタインマイヤー党首が敗北を認めた直後、「われわれは勝 利を達成した。大いに祝うことができる」と勝利宣言した。

今回の選挙結果を受けて、4年間連立を組んだSPDが財政的に 余裕がないと拒否していた減税をメルケル首相が推進する可能性が高 まった。同首相は150億ユーロ(約1兆9770億円)の減税を公約して おり、連立を組むFDPはさらに大幅な減税を提案している。

DZ銀行の債券ストラテジスト、グレン・マルチ氏(フランクフ ルト在勤)は「ユーロにはプラス、独国債にはややマイナスだ。FD Pが景気をより後押しする政策を掲げているためだ」と指摘。「ドイ ツ経済が難局を脱する可能性が高まった」と述べた。

ユーロは25日のロンドン時間午後5時30分(日本時間26日午前 1時30分)時点で1ユーロ=1.4678ドル。ユーロ圏経済が戦後最悪 のリセッション(景気後退)から脱しつつあるとの観測を背景に年初 来では対ドルで5%値上がりしている。

10年物独国債相場は先週、過去1カ月余りで最大の上昇を記録し、 利回りは3.25%で終了した。Ifo経済研究所が発表した9月の独企 業景況感指数がエコノミストの予想ほどの改善を見せず、一部の指標 が景気回復の弱さを示唆したことが背景にある。

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