G20首脳声明:銀行の過剰な報酬制限、景気刺激策は継続

米ペンシルベニア州ピッツ バーグで開かれた20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット) は25日、銀行のリスク行動に対する規制強化と、経済政策の協 調を一段と進めるとの首脳声明を採択して閉幕した。

G20首脳は声明で、銀行に健全な報酬慣行を直ちに実行す るよう求めるとともに、2013年までに自己資本規制の強化を図 る方針を明らかにした。銀行は12年末までに自己資本の質と量 の改善が求められる見通し。また、景気回復が確実になるまで刺 激策を継続し、貿易や貯蓄の不均衡縮小に取り組む考えを示した。 さらに、世界経済を話し合う主要な会合は、主要8カ国(G8) からG20に代わると発表した。

今回のサミットで議長役を務めたオバマ米大統領は、「一部 の無謀な行動が世界の金融システムや人々の生活をリスクにさら すようなことが2度とあってはならない」と語った。

G20が合意形成の場に

G20が経済に関する合意形成の主要な会合になる中で、各 国首脳は「強固で持続可能かつ均衡ある成長のための基礎」を築 くことで合意。巨額の貿易赤字を抱える国は貯蓄増強を約束する 一方、貿易黒字国は内需拡大を強化する。目標の達成に向けて国 際通貨基金(IMF)が各国の取り組みを点検する。

G20首脳は化石燃料に対する補助金を「中期的に」、段階 的に廃止することでも合意した。廃止期限は設定していない。ま た、来月からタックスヘイブン(租税回避地)に対する監視を強 化する計画を示した。

元IMFチーフエコノミストのサイモン・ジョンソン氏は 「G20は正当性を確立し、実績を上げていく必要がある」と語 った。

G20サミットは2010年6月にカナダ、同年11月に韓国で 開催され、11年にはフランスで開かれる。

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