9月25日の米国マーケットサマリー:円が上昇、対ドルで89円台

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.4671 1.4666 ドル/円 89.80 91.27 ユーロ/円 131.76 133.86

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 9,665.19 -42.25 -.4% S&P500種 1,044.39 -6.39 -.6% ナスダック総合指数 2,090.92 -16.69 -.8%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .98% +.04 米国債10年物 3.32% -.06 米国債30年物 4.09% -.08

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス) 991.60 -7.30 -.73% 原油先物 (ドル/バレル) 66.02 +.13 +.20%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では円が上昇。対ドルでは7カ月ぶり に1ドル=90円を割り込んだ。藤井裕久財務相が為替市場への介入 にあらためて反対の姿勢を示したことから円買い優勢の展開となった。

円は主要16通貨すべてに対して上昇した。20カ国・地域(G 20)首脳会合(金融サミット)が開催されている米ピッツバーグでの 藤井財務相の発言に反応した。英ポンドは対ドルで約3カ月ぶり安値 に下落。イングランド銀行(英中央銀行)のキング総裁が前日に、ポ ンド安は同国経済がバランスを取り戻すのに有益だと述べたことがき っかけ。

BNPパリバ・セキュリティーズの為替ストラテジスト、セバス チャン・ゲーリー氏(ニューヨーク在勤)は「藤井財務相は為替介入 しないと言明した」と指摘。「発言はドル売り・円買いへの青信号と 受け止められた。ドルは概して圧迫されている」と述べた。

ニューヨーク時間午後2時9分現在、円は対ドルで1ドル=89 円73銭。一時は前日比2%上昇し、2月5日以来の高値となる同89 円51銭を付ける場面もあった。円は対ユーロで1.7%高の1ユーロ =131円65銭(前日は同133円86銭)。ドルは対ユーロで1ユー ロ=1.4671ドル(前日は同1.4666ドル)。

◎米国株式市場

米株式相場は下落。週間ベースでは7月以来の大幅な値下がりだ った。午前に発表された8月の米耐久財受注が予想外に減少したほか、 新築住宅販売も予想ほど伸びなかったことに圧迫され、消費者信頼感 の改善も買い材料にはならなかった。

複合電機のゼネラル・エレクトリック(GE)やアルミ生産の アルコア、クレジットカードのアメリカン・エキスプレスはいずれも 下落。商務省が発表した耐久財受注は前月比で2.4%減少した。

携帯情報端末「ブラックベリー」を製造するリサーチ・イン・ モーションも大幅安。同社の販売見通しはアナリスト予想に及ばなか った。バンク・オブ・アメリカ(BOA)やシティグループも安い。 米連邦預金保険公社(FDIC)のベアー総裁は大手金融機関を対象 にした救済策の終了を求めたのが背景。

フェデレーテッド・インベスターズ(ニューヨーク)の主任株 式市場ストラテジスト、フィリップ・オーランド氏は、「この日に限 らず、今週発表された経済統計は強弱混在だった。景気は月に向かっ て一直線に上昇しているわけではないことが示された。株式市場につ いても同じことが言える」と述べた。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価 指数は前日比0.6%安の1044.39。ダウ工業株30種平均は同

42.25ドル(0.4%)下げて9665.19ドル。ナスダック総合指数 は同0.8%下げて2090.92

◎米国債市場

米国債市場では2年債が下落。9月の消費者マインド指数が予想 よりも改善し、景気が回復しているとの見方から売りが膨らんだ。

2年債に対する10年債の上乗せ利回りは4日連続で縮小。2.34 ポイントと、5月18日以来で最小となった。ウォーシュ米連邦準備 制度理事会(FRB)理事は「米金融当局は将来、恐らくかつてない 強い力で金融政策の正常化を開始する可能性が高い」と述べた。

クレディ・スイス・セキュリティーズUSAの金利ストラテジス ト、アレックス・リー氏は「予想を上回るマインド指数は期間が短い 国債には良い材料ではない。それは状況改善を示しているが、政策へ の影響は主要な経済指標の長期にわたる動向から判断する必要があ る」と語った。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後3時10分現在、2年債利回りは前日比6ベーシスポイント (bp、1bp=0.01ポイント)上昇の0.99%。2年債(表面利 率1%、償還2011年9月)価格は3/32下げ、100 3/32。週間で はほぼ変わらず。

一方、長期債は株安を受けて上昇した。10年債利回りは5bp 低下の3.34%。30年債利回りは8bp低下の4.09%。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続落。過去最高値に届かなかったこと で、投資家の失望売りを誘い、週間ベースでは7月半ば以来の大幅安 となった。

金は2日連続で1オンス=1000ドルを割り込んだ。17日には

1025.80ドルと、2008年3月に付けた過去最高値の1033.90ド ルに接近していた。銀は週間ベースで2月以来の大幅安。年初から前 日までで銀は44%上昇した一方、同期間の金の上げ幅は13%。この ままいけば、いずれも年間ベースで9年連続高となりそうだ。

ラサール・フューチャーズ・グループ(シカゴ)の金属トレー ダー、マット・ジーマン氏は、「仮に私が金を買い持ちにしていたと したならば、1000ドル台を維持できなかったことでかなり気落ちし ていただろう。ここ数週間で金を買い込んだ投資家は持ち高の解消を 急いでいる」と語った。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物12月限は前日比7.30ドル(0.7%)安の1オンス=991.60ド ルで取引を終了した。週間ベースでは1.9%安と、中心限月としては 7月10日の週以降で最大の下げ幅となった。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油相場は小幅上昇。オバマ米大統領がイランによ る第2の核燃料施設建設は国連の安保理決議に「違反している」と非 難したことを受け、8週ぶり安値から反発した。イランは世界第4位 の産油国。

原油相場は下落する場面もあったが反転。米国と英国、フランス は、イランが過去数年にわたりひそかに「ウラン濃縮施設」を建設し ているとする「詳細な証拠」をつかんだとするオバマ大統領の発言が きっかけ。米経済が戦後最悪のリセッション(景気後退)から回復に 向かうなか、9月の米消費者マインド指数が上昇したことも原油相場 上昇に貢献した。

コンフルエンス・インベストメント・マネジメント(セントルイ ス)のチーフ市場ストラテジスト、ビル・オグレイディ氏は、「今回 の新事実で、イランに対する広範な制裁発動の可能性が高まる」と指 摘。一方、「国際的な協調行動がとられれば、問題が平和的に解決さ れる可能性も高まるため、市場は最初の反応ほど強気ではなさそう だ」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物11月限は前 日比0.13ドル(0.20%)高の1バレル=66.02ドルで終了した。 一時は7月31日以来の安値、同65.05ドルを付けた。

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