米国債(25日):2年債下落、消費者マインド指数上昇で

米国債市場では2年債が下落。 9月の消費者マインド指数が予想よりも改善し、景気が回復している との見方から売りが膨らんだ。

2年債に対する10年債の上乗せ利回りは4日連続で縮小。2.34 ポイントと、5月18日以来で最小となった。ウォーシュ米連邦準備 制度理事会(FRB)理事は「米金融当局は将来、恐らくかつてない 強い力で金融政策の正常化を開始する可能性が高い」と述べた。

クレディ・スイス・セキュリティーズUSAの金利ストラテジス ト、アレックス・リー氏は「予想を上回るマインド指数は期間が短い 国債には良い材料ではない。それは状況改善を示しているが、政策へ の影響は主要な経済指標の長期にわたる動向から判断する必要があ る」と語った。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後4時32分現在、2年債利回りは前日比5ベーシスポイント (bp、1bp=0.01ポイント)上昇の0.98%。2年債(表面利率 1%、償還2011年9月)価格は3/32下げ、100 3/32。週間では ほぼ変わらず。

一方、長期債は株安を受けて上昇した。10年債利回りは5bp 低下の3.34%。週間では15bp低下した。これは8月14日に終わっ た週以来で最大の低下幅。

ウォーシュ理事は「もし『何が何でも』という姿勢がパニックを 抑えるのに適切だったのなら、FRBの信頼感を確保するためには、 回復期のある時点で政策を同じような姿勢で解除することが必要に なるかもしれない」と指摘した。ウォールストリート・ジャーナル(W SJ、オンライン版)が24日夜、同理事の寄稿を掲載した。

9月のロイター・ミシガン大学消費者マインド指数(確定値)は

73.5と速報値の70.2から上方修正され、2008年1月以来の高水準 を付けた。前月は65.7だった。

G20

ロイター通信は25日、米ピッツバーグで開かれている20カ国・ 地域(G20)首脳会議(金融サミット)が、世界経済の回復の足取り が確実になるまで景気刺激策を継続し、解除すべき時が到来した際に は互いに協力することで合意したと報じた。共同声明の草案を引用し て伝えた。

ロイターによると、G20首脳はまた、金融業界の行き過ぎに歯 止めをかける措置を取ることや、銀行の資本基準の厳格化で協調する ことでも合意したという。

スプレッドの正常化

信用市場のスプレッドは正常化しつつある。3カ月物ドル建てロ ンドン銀行取引金利(LIBOR)とオーバーナイト・インデック ス・スワップ(翌日物無担保コールレートと固定金利を交換する金利、 OIS)のスプレッド(利回り格差)は13bpまで縮小した。昨年 10月には最高3.64ポイントまで拡大していた。

3カ月物LIBORと同期間の財務省短期証券(TB)利回りと の格差であるTEDスプレッドは20bp。昨年末は135bpだった。

ドル保有

米国の商業銀行や海外中央銀行は米国債の買い増しに動いている。 FRBが海外勢のために保管している米国債は今週、2兆800億ドル とFRBが1983年に統計を始めて以来で最高を記録した。

外国政府の米国債買いは大量のドル保有に起因する。国際通貨基 金(IMF)によると、世界の準備通貨に占めるドルの割合は65% と、08年半ばの62.8%から拡大した。

FRBのデータによれば、米銀の米国債および機関債の保有額は 9日に終わった週に1兆3700億ドル。前年同期は1兆1600億ドル だった。

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