ボルカー氏:重要金融機関の特定はモラル崩壊招く-金融改革案を批判

【記者:Mike Dorning】

9月24日(ブルームバーグ):ボルカー元米連邦準備制度理事会 (FRB)議長(82)は24日、「金融システム全体にとって重要な金 融機関」をFRBのさらに厳しい監督下に置くオバマ政権の構想を批 判した。

オバマ政権の経済回復諮問会議の議長を務めるボルカー氏は、下 院金融委員会で証言し、重要な金融機関を明示することは、政府が危 機に陥った金融機関を支援する用意があることを暗に示唆し、一段と リスクの高い行動を助長する、いわゆるモラルハザード(倫理の欠如) を引き起こしかねないと語った。

ボルカー氏は「彼らがそれを言おうが言うまいが、市場において そうした金融機関が大き過ぎてつぶせないという意味合いを伴う」と 発言。「モラルハザードが広がれば、次に訪れる危機がさらに大きなも のとなる危険がある」と警告した。

同氏はまた、商業銀行と銀行持ち株会社に対する規制をオバマ政 権の提案以上に強化すべきだと主張し、ヘッジファンドとプライベー トエクイティ(未公開株、PE)投資会社の所有のほか、自己勘定売 買への関与も禁止すべきとの考えを示した。

下院金融委は、大恐慌後最悪の金融危機を招いた一因とされる業 界慣行の制限を狙う抜本的な金融規制改革案の審議を開始しており、 ボルカー氏は前日のガイトナー財務長官に続いてこの日証言に立った。

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