エーザイ、ファイザー:アリセプトの共同販促継続で合意

アルツハイマー型認知症薬に強み を持つエーザイと米製薬大手ファイザーは、主力認知症薬「アリセプ ト」の日米欧での共同販売促進を従来通り継続することで包括合意し た。

エーザイが25日、東京証券取引所で発表した資料によると、両社 の合意事項は①日米欧でのアリセプトの共同販促を継続するが、日本で は2012年12月31日に終了②ファイザーの新製品、神経障害性疼痛治 療薬「プレガバリン」の日本市場での共同販促を実施-の2点。

エーザイは発表資料で、「今回のファイザー社との合意により、 2010年度以降の当社売上高と利益面にポジティブな影響が期待でき る」との見通しを示した。

今回の包括合意は、ファイザーが今年に入ってアルツハイマー治療 薬の開発を手掛けていた同業の米ワイスを買収したのがきっかけ。エー ザイは今年5月、ファイザーとのアリセプト共同販促契約を打ち切る意 向を示していた。

東海東京調査センターの赤羽高シニアアナリストは、エーザイによ る25日の包括合意発表について、「結局はファイザー側に押し切られ た格好」と指摘。「エーザイが当初説明会で述べていた共同販促費の削 減という部分はトーンダウンしたとの印象だ」と語った。

赤羽氏によると、エーザイにとって年間300億-500億円とも言わ れるファイザーに対する共同販促費がゼロになることへの期待感が一部 にあったことから、今回の合意を失望する向きも出そうだ。

赤羽氏はエーザイの株価への影響について、「マイナスではない」 と言及。「ファイザー向けの共同販促費は今後も継続してかかるが、フ ァイザーの支援を得てアリセプトの売り上げが伸びれば、いくらかはカ バーできる」と分析した。

エーザイは今期(10年3月期)のアリセプトの世界売上高を前期 比8.6%増の3300億円と見込んでいる。

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