ロシア富豪プロホロフ氏:米NBAネッツ買収-米ロ関係改善に一役

ロシアの富豪、ミハイル・プロホ ロフ氏(44)はこれまで、自国内の事業を救済してきた。今回は米国 のプロバスケットボールチーム、ニュージャージー・ネッツを買収し、 対米関係改善に一役買っている。

ロシア長者番付首位のプロホロフ氏はニッケル生産最大手、同国 のノリリスク・ニッケルの株式を、株価が半年間で約75%下落する前 に売却。ロシアがエネルギー産業主導の経済からの多様化を目指すな か、ナノテクノロジーに投資しているほか、同国唯一の経済専門テレ ビ局を破たんから救った。

ロシアと米国がイランや北大西洋条約機構(NATO)をめぐる 問題について見解の相違の克服を目指すなか、プロホロフ氏による今 回の投資は、さらに重要な意味を持ち、ロシアのメドベージェフ大統 領とオバマ米大統領が関心を共有できる機会を提供したといえるかも しれない。

プロホロフ氏は23日、米プロバスケットボール協会(NBA)に 所属するネッツの80%と、同チームの新競技施設の45%を買収するた め2億ドル(約180億円)を投資することで合意。匿名のロシア側の 関係者によると、同氏はこの日、ニューヨークでバスケットボールフ ァンのオバマ大統領と会い、買収の件について話したという。

ヘッジファンドや銀行向けのコンサルタント会社、メドレー・グ ローバル・アドバイザーズ(ニューヨーク)のロシア調査担当ディレ クター、ダグラス・バスバイン氏は「バスケットボールを通じたタイ ミングの良い外交であり、確実に明るい材料になるだろう」と指摘。 「ただ、イランの核問題など議論が続いている懸案事項を解決に導く ためには観覧席からの応援以上の取り組みが必要だ」との見通しを示 した。

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