ユニー株が11カ月ぶり安値、通期一転赤字転落へ-競争力低下を警戒

総合小売業のチェーン店を展開す るユニー株が一時4.3%安の662円と、2008年10月28日以来、約 11カ月ぶりの安値まで下落。消費者の節約志向の高まりや天候不順な どを理由に、同社は前日に10年2月期の業績予想を下方修正した。連 結純損益は一転赤字になる見通しで、厳しい業界内競争を警戒する売り が膨らんだ。

十字屋証券投資情報室長の岡本征良氏は、「天候不順はあらかじ め分かっていたはずだが、来店客への影響は限定的になるとの期待が強 かった」と指摘。その上で、カジュアル衣料品店「ユニクロ」を展開す るファーストリテイリングなどは店舗を拡大させており、「総合スーパ ーの独自での競争力の回復は難しい」との認識を示した。

会社側が新たに示した10年2月期の連結純損益予想は10億円の 赤字。当初計画は47億円の黒字、前年同期は53億円の黒字だった。 同社の既存店売上高は上期(3-8月)が前年同期比6.1%減と、当初 計画(2.4%減)を大きく下回ったことが背景。

同社・経理財務部の市川好明予算担当チーフマネージャーは、 「不要不急品の買い控え。8月は天候不順の影響でレディース、メンズ、 子供向けの衣料も落ち込んだ」と話した。さらにグループ会社のサーク ルKサンクスが、長梅雨や冷夏などの天候に恵まれず、業績予想を下方 修正したことも響いたという。

ユニーの下期(9月-10年2月)既存店売上高は当初計画の前年 同期比2.4%減から5.5%減に落ち込み幅が広がると想定、上期と同様 に消費者の節約志向が続くとしている。ブルームバーグ・データにある 担当アナリスト4人の通期連結純損益の予想平均値は9億9300万円の 黒字、予想最低値は5億5600万円の黒字で、いずれのアナリストも赤 字転落は想定外だった。

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