米財務長官:強いドル支持-G20は輸出依存度低下で一致(Update2)

ガイトナー米財務長官は24日、 20カ国・地域(G20)の間では輸出への依存を低下させることで「強 いコンセンサス(意見の一致)」が存在すると述べるとともに、米国 には世界の準備通貨としてのドルの役割を維持する「特別な責任」が あると言明した。

同長官はピッツバーグでのG20首脳会議(金融サミット)に際 して、記者団からの質問に対し、「米国では強いドルが非常に重要だ」 と語った。

同長官は、一段と「バランスの取れた」世界経済の回復を促進す るために輸出依存度の低下を求める米国の提案について、G20が合 意すると予想。米国の今年の貯蓄率上昇については「勇気付けられる 兆し」だとし、米政府は市場への介入から徐々に手を引く方針を示唆 した。

米国の財政赤字拡大をめぐる投資家の懸念などを背景に、ドル安 が進んでおり、ドル指数は1月のオバマ政権発足以降11%下落して いる。

ドルの役割

ガイトナー長官は、米国は世界経済におけるドルの役割低下を阻 止するために必要な措置を講じる意向をあらためて表明。「米金融シ ステムへの信頼維持を図るための努力を確実に行う特別な責任が米 国にはある。信頼は国際金融システムにおける基軸通貨としてのドル の役割を維持する上で極めて重要だ」と強調し、「われわれはドルが 極めて長期にわたってその地位を維持すると期待しているし、世界各 国も同様の見方だと思う」と語った。

オバマ政権は、G20諸国が景気対策を維持し世界的な景気回復 の土台を築くことで合意したい考え。ガイトナー長官は、景気回復の 強さを「十分に確信できる」まで、米国は支援策を継続する方針だと 述べた。

中国の支持

同長官はまた、各国に内需の押し上げを求める米国の提案を中国 が支持していると述べるとともに、中国がこれまでに経済強化のため に取ってきた措置を称賛。「中国の経常黒字と貿易黒字は減少し、内 需はさらに強くなりつつある。それは良い兆候だ」と指摘した。

世界経済については、回復しつつある兆しが見られると述べ、景 気回復を支え続けながら金融危機の再発防止を目指した措置をG20 各国が一致して取り組むとの見方を示唆した。同長官はさらに、「米 国や世界各国で成長が見え始めている」と述べ、「これは勇気付けら れるものだが、まだ先は長い」と付け加えた。

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