債券相場は上昇、米債高や株反落で買い優勢-長期金利は一時1.30%

債券相場は上昇(利回りは低下)。 前日の米国債相場が3日続伸したことに加え、日経平均株価が大幅反 落したことを背景に、買いが優勢となった。新発10年債利回りは一 時、節目の1.3%ちょうどまで低下した。

シュローダー証券投信投資顧問債券チームヘッドの塚谷厳治氏は、 この日の相場展開について、「円高圧力が強まり、株式相場が調整した ので、銀行勢などの投資家が買いを入れたのではないか」と説明した。

東京先物市場の中心限月12月物は、前日比16銭高の138円98銭 で始まった。その後に買いが増えると、34銭高の139円16銭と15日以 来の高値をつけた。午後も139円台で堅調に推移して、結局は22銭高 の139円4銭で終了した。日中売買高は2兆2453億円。

24日の米国債相場は3日続伸。8月の中古住宅販売件数が予想外 に減少したため、290億ドルと過去最高の発行額となった7年債入札へ の需要が強くなり、買いが増えた。一方、米株相場は続落し、25日の 日経平均株価は大幅反落となった。三井住友銀行チーフストラテジスト の宇野大介氏は、内外株価の下落や為替の円高傾向といった外部環境を 受けて、「円債は買われやすい」と述べた。

前日からの堅調な推移について、大型連休前に持ち高調整の売りで 相場が軟調となった反動との指摘が出ていた。岡三アセットマネジメン ト債券運用部長の山田聡氏は、「連休前に売られた反動もあって買いが 優勢だった。10年債利回りでみて1.3%台前半の域から出ていないとは いえ、相場の地合いの強さがうかがえる」と語った。

10年債利回りは1.30%まで低下

現物債市場で新発10年物の303回債利回りは、前日比1ベーシス ポイント(bp)低い1.305%で始まった後、一時は1.30%ちょうどまで 低下し、14日以来の1.3%割れ目前となった。しかし、その後は低下幅 を若干縮小しており、午後3時55分時点では1bp低い1.305%で推移 している。

この日の日中取引では、新発10年債利回りの1.3%割れに対する 警戒感が見られたが、中期的には国内景気の二番底観測がくすぶってい ることもあって低下基調をたどるとの見方が根強い。三井住友銀の宇野 氏は、為替市場での今後の円高進行などを背景に「長期金利は1.25% に向けて低下する」と見込んでいる。

中期債も堅調。新発5年債利回りは1.5bp低い0.58%、新発2年債 利回りは一時1bp低い0.205%まで低下した。

--取材協力 赤間信行 Editor:Hidenori Yamanaka, Hidekiyo Sakihama

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: 東京 池田祐美 Yumi Ikeda +81-3-3201-2490 yikeda4@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 yokubo1@bloomberg.net

Rocky Swift +81-3-3201-2078 or rswift5@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE