米国株:続落、中古住宅販売減や金融支援策縮小を嫌気

米株式相場は続落。午前に発 表された8月の中古住宅販売件数が予想外に減少したほか、米連邦 準備制度理事会(FRB)が2種類の緊急融資プログラムを縮小す ると述べたのが売りにつながった。

アルミ生産のアルコアや複合電機大手ゼネラル・エレクトリッ ク(GE)、建機大手キャタピラーが下落。全米不動産業者協会 (NAR)の発表によると、8月の中古住宅販売件数(季節調整済 み、年換算)は前月比2.7%減だった。住宅建設のD.R.ホート ンを中心に住宅建設株が下落した。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)やシティグループはいずれ も下落。FRBは商業銀行と債券ディーラーを対象とした2つの緊 急融資プログラムを縮小すると発表した。

セキュリティ・グローバル・インベスターズの資産運用担当者、 マーク・ブロンゾ氏は「住宅統計は失望を誘う内容だった。投資家 はFRBが景気刺激策を若干縮小する兆候を探している。株式市場 には疲れが見えており、四半期末にかけて大規模な売りがあるかも しれない」と述べた。

S&P500種株価指数は前日比1%安の1050.78。ダウ工業株 30種平均は同41.11ドル(0.4%)下げて9707.44ドル。

S&P500種は今年3月9日から前日までに57%値を戻した。 ブルームバーグがまとめたデータによると、平均株価収益率(PE R)は約20倍と、2004年以来の高水準となっている。

FRBの支援策縮小

FRBは来月、ターム・オークション・ファシリティー(TA F)に基づき商業銀行向けに70日物資金を500億ドル供給する。 9月には期間84日の資金750億ドルを供給していた。11、12月に は規模縮小と期間短縮をさらに進める。債券ディーラー向けのター ム物証券貸与ファシリティー(TSLF)は来月に500億ドル規模 と、750億ドルから縮小、さらに250億ドルまで縮小する。

79社の銀行、保険会社および投資会社で構成するS&P500種 金融株価指数は1.8%下落。同指数は今年3月6日につけた17年 ぶり安値から143%戻した。

BOAは3%安、シティグループは2%値下がりした。

ドイツ銀行のヨゼフ・アッカーマン最高経営責任者(CEO) は24日、20カ国・地域(G20)緊急首脳会合(金融サミット)で 協議される金融規制の抜本改革は銀行の収益性を損なうとの意見を 表明した。

アッカーマン氏はスイスの日刊紙ノイエ・チュルヒャー・ツァ イゥングに寄稿し、「政治的意図は明らかだ。それは銀行セクター により厳しい規制を課すというものだ。これにより、金融業界全体 の収益性は押し下げられるだろう」と述べた。また、政府は銀行の 自己資本比率を引き上げ、それも「より質の高い」資本の保有を求 めるようになる一方、負債比率を設定する可能性があると付け加え た。

住宅建設株

住宅建設業者12社で構成する株価指数は2.2%安。不動産株は

3.6%下落と、業種別24指数の中で値下がり率最大だった。

8月の中古住宅販売件数は前月比2.7%減の510万戸だった。

D.R.ホートンは4.2%安、レナーは4.5%の下落だった。家 庭用品のベッド・バス・アンド・ビヨンドも安い。同社が発表した 1株当たりの通期利益予想はアナリスト予想を下回った。

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