9月24日の欧州マーケットサマリー:株が大幅安、債券は上昇

欧州の為替・株式・債券・商 品相場は次の通り。(表はロンドン午後6時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.4687 1.4735 ドル/円 91.24 91.29 ユーロ/円 134.02 134.52

株 終値 前営業日比 変化率 ダウ欧州株600 239.98 -4.76 -1.9% 英FT100 5,079.27 -60.10 -1.2% 独DAX 5,605.21 -96.84 -1.7% 仏CAC40 3,758.36 -63.43 -1.7%

債券 直近利回り 前営業日比 独国債2年物 1.19% -.07 独国債10年物 3.30% -.07 英国債10年物 3.69% -.06

商品 直近値 前営業日比 変化率 金 現物午後値決め 1,009.75 -.50 -.05% 原油 北海ブレント 65.21 -2.78 -4.09%

◎欧州株式市場

欧州株式相場は8月17日以降で最大の下げを記録した。この日 発表された8月の米中古住宅販売件数が予想に反して減少したほか、 米連邦準備制度理事会(FRB)が2つの資金供給プログラムを縮小 すると発表したことを受け、売りが加速した。

スウェーデンの衣料小売り大手、ヘネス・アンド・マウリッツ (H&M)を中心に小売り関連銘柄が下げた。同社売上高が悪化した ことがきっかけ。英投資会社3iグループは3.1%安。同社の新規投 資ペースが鈍化したことが売りを誘った。

金属・原油相場の下落を背景に、オーストラリアの鉱山会社BH Pビリトンと、フランスの石油会社トタルが安い。

ダウ欧州600指数は前日比1.94%安の239.98と、先月17 日(1.98%安)以降で最大の値下がり。同指数は3月9日の水準か らなお52%上げている。

RBSクーツ銀行で約1億1400万ドルの資産運用に携わるルド ルフ・ブクストルフ氏は「市場は十分に成熟しており、数日間の連続 安もあり得る。相場上昇は飽和状態で、いかなる弱材料でも下落の引 き金となる。株価はもはや割安ではない」と語った。

ブルームバーグがまとめたデータによれば、同指数構成銘柄の 株価収益率(PER)は50倍と、2003年以来で最高となった。

24日の西欧市場では、アイスランドを除く17カ国で主要株価 指数が下落。ダウ・ユーロ50種指数は前日比1.7%安、ダウ・欧州 50種指数は2%下げた。

ダウ・ユーロ50種株価指数が下落した場合の保険として使われ るオプションの費用に連動するVstoxx指数は5.9%上昇の

27.11と、3週間で最大の上げとなった。

H&Mは4.3%安。同社の8月の既存店売上高は11%減少し、 4カ月連続の下げとなった。ダウ欧州600指数の小売り銘柄は

2.6%低下した。

BHPは1.9%下げ、英豪系鉱山会社リオ・ティントは2.1%安 となった。トタルは3.4%下落した。ニューヨークの原油先物相場が 1カ月ぶり安値となったことが嫌気された。

◎欧州債券市場

欧州債市場ではドイツ国債相場が続伸。ドイツ政府が10-12月 (第4四半期)の債券発行規模を縮小したことのほか、同国の企業景 況感指数が予想ほど伸びなかったことが背景にある。

独10年債利回りは一時、約1年ぶり低水準となった。この日の MSCI世界指数は軟調。ドイツ政府は「資金調達環境の改善」を理 由に、10-12月期の債券発行規模を従来計画から22%縮小し、590 億ユーロにすると発表した。ドイツのIfo経済研究所が発表した9 月の独企業景況感指数は91.3。ブルームバーグ・ニュースがまとめ たエコノミスト40人の予想中央値では92.0と見込まれていた。

RBCキャピタル・マーケッツの債券・為替調査責任者のラッセ ル・ジョーンズ氏は、「市場関係者の間には懸念があり、いかなる回 復も足踏みするとの見方が根強い」と指摘。また、ドイツの債券発行 計画の縮小については「まれなことで、市場は明らかに非常に好感し ている。われわれは供給が重要な問題である環境下にある」と述べた。

ロンドン時間午後4時3分現在、10年債利回りは前日比8ベー シスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の3.30%。一時は

3.29%と、9月16日以来の低水準となった。同国債(表面利率

3.5%、2019年7月償還)価格は前日比0.62ポイント上げ

101.64。2年債利回りは1.19%と、7bp低下した。

◎英国債市場

英国債相場は上昇。英米中銀が金融緩和策の解除を正当化できる ほど回復は強固ではないとの見方を示唆したことが背景。

2年債利回りは16日以来の低水準に押し下げられた。英国の銀 行は「悪い状況にある」とするイングランド銀行(英中央銀行)のキ ング総裁のコメントを引用した英ニューキャッスル・ジャーナルの報 道が背景。23日に公表された10日開催の金融政策委員会(MPC) の議事録からは、メンバーらが景気回復ペースが鈍くなる可能性があ るとみていることが明らかになった。

また、米連邦準備制度理事会(FRB)は23日、米連邦公開市 場委員会(FOMC)会合で、資産購入プログラムの期限を3月まで 延長したほか、超低金利政策を長期間維持する方針を明らかにした。

RBCキャピタル・マーケッツの英金利商品開発責任者、ジョ ン・レース氏(ロンドン在勤)は、英中銀の慎重な姿勢は「債券にと りプラスとなっている」と指摘。FRBも「政策金利は長期にわたり 異例な低水準にとどまるとの見通しを示した」と語った。

ロンドン時間午後4時30分現在、2年債利回りは前日比7ベー シスポイント(bp、1bp=0.01ポイント)低下し、0.77%。同国 債(表面利率4.25%、2011年3月償還)価格は0.10ポイント上 げ、105.01。10年債利回りは3.69%と、前日から6bp低下した。

ニューヨーク・ニューズルーム   1-212- 617-3007

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 名子 知子 Tomoko Nago-Kern +1-212-617-2407 tnagokern@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE