ユーロの「父」マンデル教授、ドルとの固定を提唱-危機の再発防止に

ユーロ誕生の理論上の「父」と されるコロンビア大学のロバート・マンデル教授は24日、ユーロの 対ドル相場を固定することをあらためて呼び掛けた。

ノーベル経済学賞受賞者のマンデル教授は香港での講義で、「国 際金融システムを改革する最良の方法は、ドル・ユーロ相場を固定す ることだ」と論じた。為替相場の大幅変動が危機の一因となったと指 摘した。

マンデル教授は、貿易や投資の国際不均衡の解消に向けた手段と しての域内統一通貨という理論を生み出したことで知られる。コロン ビア大学ウェブサイトの同教授のページには「ユーロ創設で重大な役 割を担った」の記述がある。

マンデル教授はこの日「ドル・ユーロ相場が固定されれば、1つ の国際金融システムの形成が容易になる。両通貨の使用地域は世界経 済の45-48%を占めているからだ」と解説した。

さらに、新たな国際準備通貨を作り出すことは「可能だ」とした 上で、「まずはドル・ユーロ相場を安定させるために欧米をまとめる ことから始める必要がある。それが大きな一歩だ。それができれば、 他のすべてを国際通貨基金(IMF)の特別引き出し権(SDR)制 度に取り込むことは容易だ」と語った。

マンデル教授はSDRは構成通貨バスケットの通貨間が変動では なく固定相場制であれば、成功しやすいとの議論を展開した。また、 バスケットに人民元を加えることを提唱した。

SDRの現在の構成比率はドルが44%、ユーロが34%、円とポ ンドがそれぞれ11%となっている。

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