浅草寺:高層マンション建設で都を提訴-総合設計制度取り消し請求

浅草寺(東京都台東区)は24日、 近隣で着工された37階建て高層マンションをめぐり、景観や街づくり の環境が阻害されるとして、東京都に対して容積率の割り増しなどを許 可した「総合設計制度」の取り消しを求める訴訟を東京地裁に起こした 。

ブルームバーグ・ニュースが入手した訴状によると、訴訟の対象 は「(仮称)西浅草3丁目計画」。建築主は藤和不動産で、地上約134 メートル、地上37階・地下2階のマンション(693戸)の建設を予定 している。

訴状によると、浅草寺は、東京都が同計画について「周辺市街地 環境の改善に資する」と判断して容積率割り増しなどを認めたことに関 して、「市街地の環境の整備にならない」などとして違法だと主張して いる。

訴状とともに入手した資料によると、浅草寺は同計画に関して、 「規模の巨大さから実際には周辺地域の生活環境にさまざまな負荷をか け、長期的な影響を及ぼすと考えられる」などと指摘している。

浅草寺・土地部執事の守山雄順氏は24日、ブルームバーグ・ニュ ースに対し「雷門から来て参道を歩く間、本堂までの景観の中にビルが 建つのは好ましくない」と説明。「五重塔や本堂の高さは、お参りする 方々に信仰の高まりや仏教の存在感を示すもので、それを阻害してしま う」と述べた。

一方、東京都都市整備局市街地建築部建築指導課の佐藤千佳課長 は同日、ブルームバーグ・ニュースの取材に「今後、訴状を見た上で必 要な対応をしていきたい」と回答した。

浅草寺のウェブサイトによると、浅草寺は都内最古の寺院で年間 約3000万人の参拝者が訪れ、民間信仰の中心となっている。

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