永易全銀協会長:批判避け、総合判断に期待-返済猶予方針

全国銀行協会の永易克典会長 (三菱東京UFJ銀行頭取)は24日の定例会見で、亀井静香金融・ 郵政問題担当相が表明している返済猶予を柱とした中小企業・個人向 け資金繰り支援策について、直接的な批判は避け、法案化の過程で全 銀協の意見反映を目指していく考えを示した。

永易氏は亀井金融相の方針について「銀行界としても重く受け止 めたい」としながらも、「詳しい内容が分からないので、一つひとつ の反撃やコメントは差し控えたい」と述べ、「われわれの意見も聞く と言っていただいているし、法案の検討過程でぜひすべての要素を考 慮し、総合的にこうあるべしという形を出してほしい」と語った。

亀井金融相は中小企業向け融資の返済を猶予する法案について、 来月にも召集される臨時国会に提出する意向を示している。

永易氏は、「中小企業向け融資は銀行にとっても本業中の本業で あり、政府の施策もあり精一杯のことはやってきたという気持ちが片 方にある」と指摘。「銀行の貸し出し原資は預金であり、またわれわ れは株式会社であることから株主に対する責任もある。猶予の発動例 はあるが、一律長期のものは例がないのも事実だ」と述べた。

日本航空の再建問題の質問には、個別案件にはコメントをしない 立場を示した上で、「企業再生のエッセンスは再建計画の実現可能性 が高いかどうか」と述べ、長くても3年後、可能なら1年後の青写真 を示し、それに「相当な実現可能性が認められて初めて支援が選択さ れる」と述べた。個人的な感想としては「日本人としてはJAL(日 航)にはぜひ再生してほしい」とも語った。

一方、全銀協は同日、次期会長に奥正之・三井住友銀行頭取を内 定したと発表した。

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