FOMC:目標はたるみ解消、プラス成長のみならず-低金利長期化へ

米連邦公開市場委員会(FOM C)は23日発表した声明で、米経済がプラス成長に転じても、それ だけでは景気刺激型の金融政策を解消しない意向を示唆した。8月に

9.7%と25年ぶり高水準に達した同国の失業率を低下させることを 重視しているためだ。

FOMCは声明で、景気は「上向いた」とする一方で、連邦準 備制度理事会(FRB)の資産買い取りなどは「高いレベルでの資源 活用への復帰に貢献する」との見解を示した。FOMCは年末に終了 予定だった連邦機関発行の住宅ローン担保証券(MBS)購入プログ ラムを来年3月まで延長することを決定した。

ビンセント・ラインハート元FRB金融政策局長は「緩和的な 金融政策はしばらく続くだろう」と指摘。FRBの「戦術目標は、景 気を潜在成長率まで回復させるだけではなく、資源のたるみ(スラッ ク)の水準を低下させることだ」と説明した。

今回のFOMC声明は、1年前のリーマン・ブラザーズ・ホー ルディングス破たん以来で最も明るい経済見通しを示したものの、景 気回復が確実になるまではバーナンキFRB議長が利上げや2兆 1000億ドル規模に膨らんだFRBのバランスシートの縮小には動か ないことを示唆した。

FOMCはまた、全会一致でフェデラルファンド(FF)金利 の誘導目標を0%から0.25%のレンジで据え置くことを決めたほか、 金利は「長期にわたって」低水準にとどまるとあらためて明言した。

連邦機関発行のMBSについては、「総額1兆2500億ドル」 を購入するとし、8月の声明での「最大1兆2500億ドル」から表現 を変更した。

声明の内容を受け、金利先物市場では来年の米利上げ観測が後 退した。また、23日の米10年国債相場は上昇し、BGキャンタ ー・マーケット・データによれば利回りは3ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)低下して3.42%となった。

FOMCは声明で、「著しい資源のたるみ(スラック)が引き 続き価格圧力を抑える可能性が高く、長期的なインフレ期待は安定し ており、委員会はインフレは当面、抑制された状態が続くとみてい る」と説明した。ヘッジファンド、ポトマック・リバー・キャピタル のマーク・スピンデル最高投資責任者(CIO)は「低金利がさらに 長引くという明確なメッセージだ」と論評した。

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