栗田工株が高値に迫る、超純水の成長性を評価-環境銘柄として人気化

総合水処理最大手の栗田工業株が 商いを伴って急反発。前週末比7.8%高の3190円で終え、終値での年 初来高値3210円(7月6日)に迫った。不純物の少ない「超純水」の 需要拡大が見込まれる中、超純水をつくるのに必要なイオン交換樹脂の 増産などを材料視する買いが増えた。

十字屋証券投資情報室長の岡本征良氏は、「鳩山由紀夫首相の外交 デビューとなった22日の国連気候変動首脳会合で、新政権が環境を重 視する姿勢が鮮明になった。水処理に必要なインフラ整備に莫大な投資 が必要だと述べた、とも伝わり、栗田工業や三浦工業などに買いが集ま った」と指摘している。各種ボイラーなどを手掛ける三浦工業株の終値 は同6.4%高の2740円で、07年12月26日以来の高値水準を回復。

栗田工はエレクトロニクス産業などに「超純水」処理装置を販売、 東芝やシャープの最先端工場の洗浄工程などを側面から支援している。 同社の連結売上高の約半分は、水処理装置や同装置のメンテナンスで上 げおり、自らも超純水の販売を手掛ける。

18日付の日本経済新聞朝刊は、同社が回路線幅32ナノ(ナノは 10億分の1)メートルの最先端半導体を洗浄する超純水をつくるのに 必要な高機能樹脂の量産技術を開発した、と報道した。同社広報担当の 星野清氏によると、栗田工は樹脂を自ら製造するのではなく、樹脂メー カーから樹脂を購入し、不純物が混じらないように樹脂を再調整する技 術を確立、静岡県内の工場で、超純水製造装置用に付加価値の高い「イ オン交換樹脂」をつくるという。

十字屋証の岡本氏は、「18日にはあまり材料視されなかった記事 が、鳩山首相の演説もあってきょう人気化した。9月の実質売買最終日 で売り方が不在だったことも上げの背景」と見る。

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