FDIC:預金保険基金、将来の保険料で補てんも-債務上限が制約に

米連邦預金保険公社(FDIC) は、銀行破たんの際に資金を拠出する預金保険基金について、公的債 務の法定上限という制約のため、借り入れではなく、銀行からの保険 料徴収による補てんを迫られるもようだ。

FDICの理事会は、今年に入り94行が破たんした影響で底を突 きつつある基金の補てん方法について決定するため、来週会合を開く 予定。補てん方法の選択肢には、銀行からの新たな保険料徴収や財務 省の1000億ドル(約9兆1000億円)の融資枠の活用、銀行や債券市 場からの借り入れが含まれる。

FDICが検討するシナリオの中には、銀行に対して将来支払う 保険料の前払いを要請する案があるとみられる。銀行は手元資金のあ るうちに先々の保険料を前もって支払い、この分について後で控除を 受ける。これによって、将来融資に振り向けられる資金が増える可能 性がある。

JPモルガン・チェースのエコノミスト、マイケル・フェロリ氏 (ニューヨーク在勤)は「保険料の前払いによって、FDICは銀行 財務の実行可能性に恒久的に打撃を与えることなく、預金保険基金の 増強が可能になるだろう」と指摘した。

政府から新たに借り入れることになれば、米国の公的債務残高は 上限である12兆1000億ドルに近づく。米財務省のアンドルー・ウィ リアムズ報道官はインタビューで、FDICの融資枠利用や民間銀行 などからの借り入れも公的債務の上限に影響を与えかねないと語った。

オバマ政権は議会に対し、公的債務の上限を引き上げるよう強く 求めている。ガイトナー財務長官は先月、年内に上限に達する可能性 があると警告した。

FDICの広報担当アンドルー・グレー氏は、計画の進め方につ いて決定は行われていないとした上で、銀行からの借り入れも選択肢 の1つではあるが、真剣に検討されてはいないと説明。FDICは、 銀行からの徴収や財務省からの借り入れに利用可能なさまざまな手段 を備えていると付け加えた。

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