米高級ホテル向けローンにデフォルトのリスク-客室稼働率低下で

米高級ホテルの所有者は、リセ ッション(景気後退)の影響で客室稼働率が低下し、信用収縮で借り 換えが厳しい状況のなかで、デフォルト(債務不履行)に陥るリスク がある。

商業用不動産ローン担保証券(CMBS)を調査する格付け会社 リアルポイント(ペンシルベニア州ホーシャム)によると、ホテル 1500物件強を担保とするローン残高計245億ドル(約2兆2000億 円)にデフォルトのリスクがあるとみられる。支払い遅延や客室稼働 率の低下、キャッシュフロー(現金収支)を理由に同社のウオッチリ ストに掲載された大型ローンの一部は、1泊850ドル以上すること もある高級ホテル向けだ。

リアルポイントのCMBS分析サービス担当マネジングディレ クター、フランク・イノラト氏は電話インタビューで、「あらゆる区 分が苦境の兆しを示しているが、高級物件の分野はローン残高が一段 と大きく、影響がより明確だ」と述べた。

高級ホテルの所有者は2004-07年のCMBS市場絶頂期に客 室や不動産を増やしたことで、苦しい状況にある。この間にはホテル を担保とする証券の発行が834億ドルに達していた。スミス・トラ ベル・リサーチによると、高級ホテルの客室稼働率は1-6月(上期) に60%と、前年同期の70%から落ち込んだ。

ロバート・W・ベアードのアナリスト、デービッド・ローブ氏は 電話インタビューで「高級ホテルはCMBS発行がピークだった数年 間に積極的な資金提供を受けてきた」とし、「ウオッチリストに高級 ホテル向けのローンが多いのはそのためだ」と説明した。

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