米住宅市場を脅かす「影の在庫」700万件、再暴落を懸念-アマースト

アマースト・セキュリティーズ・ グループのアナリストらは、米住宅市場について、金融機関が差し押 さえる可能性の高い約700万の物件の影響が市場にまだ及んでいない として、住宅価格の大幅な値崩れが再び起きる公算が大きいと指摘し た。

ローリー・グッドマン氏らがまとめた23日付のリポートによると、 住宅ローンの担保権がすでに行使されているか、返済が遅れて差し押 さえの可能性が高い「膨大な影の在庫」が存在し、その数は2005年の 127万件を大幅に上回る。他の住宅が市場に売り出されていないと仮 定し、現在の中古住宅販売ペースに基づいて試算すると、影の在庫の 売却を完了するには1.35年かかることになる。

全米20都市を対象とする米スタンダード・アンド・プアーズ(S &P)/ケース・シラー住宅価格指数は5月と6月に06年以来の前月 比プラスとなり、ピークからの下落率も31%に縮小。住宅市場の落ち 込みが終わったとの観測が強まった。

アマーストは「好ましい季節要因が向こう数カ月のうちに消え去 り、住宅在庫700万件という現実の影響が浸透し始める公算が大きい」 と説明した、

差し押さえ保留物件が増えているのは、デフォルト(債務不履行) に陥る借り手の増加に加えて、住宅ローンの条件変更や州法改正の影 響で物件差し押さえに時間がかかることが要因だと分析している。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE