日経平均終値は1カ月ぶり高値、連休中の為替安定-米低金利持続も

東京株式相場は反発。日本の大 型連休中に急激なドル安・円高が進まず、米連邦公開市場委員会(F OMC)の声明で低金利の持続見通しと景気上向きの認識が示された ことを好感した。ハイテクなど輸出関連企業を中心に収益の先行き懸 念が後退し、京セラやファナック、東京エレクトロンなどが高い。

日経平均株価の終値は前週末比173円68銭(1.7%)高の1万 544円22銭で、8月26日(1万639円)以来、約1カ月ぶりの水 準を回復。TOPIXは同10.76ポイント(1.2%)高の950.20。

ちばぎんアセットマネジメントの桶矢雅嗣運用部長は、「連休中 に為替が1ドル=90円の節目を割り込む円高・ドル安とならなかっ たことが、投資家に安ど感を与えた」と指摘。また米FOMCで、金 融政策の出口戦略が議論されると警戒されただけに、景気認識の上方 修正と同時に、引き続き低金利を正当化した点はプラスで、「出遅れ 感のある日本株への資金流入を促すきっかけになった」という。

この日は、米シカゴ先物市場(CME)の日経平均先物9月物 (円建て)の23日清算値が1万335円と、18日の日経平均終値1 万370円を下回っていたことから、取引開始前は続落を予想する声 も聞かれたが、日経平均は34円高の1万405円と小幅高で開始。そ の後も下値の堅さを確認すると、先物主導で水準を切り上げ、上げ幅 を一時196円まで広げた。

日興コーディアル証券・国際市場分析部の橘田憲和ストラテジス トによれば、前週末には輸出株などに持ち高調整の売りが出ていただ けに、「波乱なく連休を終えたことで幅広く買いが入りやすい状況」 だったという。

午後伸び悩みも再度持ち直す

午後に入ると、日経平均は伸び悩んだ。中国などアジア株の軟調、 昼休み時間帯に為替市場で円高方向への動きとなったことを嫌気し、 ホンダやキヤノンなど輸出関連株を中心に買いの勢いが一時鈍った。 昼休み中の東証立会外取引では約270 億円のバスケット取引が成立 し、売り注文がやや優勢だったと観測されたことも午後の開始早々、 先物主導で下げ幅を広げた一因。

午前は堅調だった三菱UFJフィナンシャル・グループなど大手 銀行株も、午後下げに転じた。NHKが24日正午のニュースで、亀 井静香郵政・金融担当相が同日、中小企業の借金返済に猶予を与える ための法案提出に向けた作業を副大臣などに指示したとの報道したこ とを受けて弱含んだ格好。「実際に融資返済の猶予が適用されれば、 資金繰り悪化を通じた銀行の業績や財務面への悪影響は避けられない だろう」と、ちばぎんアセットの桶矢氏は警戒感を示していた。

もっとも、日経平均は取引終了にかけて再び持ち直した。SMB Cフレンド証券の住安英治ストラテジストは、3月期決算企業の9月 末配当の権利付き最終売買日を迎え、「配当狙いの買いが入った」と 指摘していた。東京ガスや東京電力など配当利回りが相対的に高いと される公益銘柄が高かった。

東証1部の売買高は概算で23億5928万株、売買代金は1兆 6518億円。値上がり銘柄数が1339、値下がりは277。業種別33指 数は27業種が上昇、6業種が下落。

Fリテイリやゲーム関連高い、日航とアイフル急落

個別では、ゴールドマン・サックス証券が投資判断を「中立」か ら「買い」に引き上げたファーストリテイリングが大幅高で、日経平 均のプラス寄与度1位。「東京ゲームショウ2009」が24日、千葉 市の幕張メッセで開幕したことを受け、ソニーや任天堂、スクウェ ア・エニックス・ホールディングス、バンダイナムコホールディング スなどゲーム関連株も堅調だった。

半面、再建問題で、主力金融機関が政府に対し同社の優良事業と 不採算事業に分ける「新旧分離」を含む抜本策を求める意向であるこ とが分かったと、23日付の日本経済新聞朝刊が報じた日本航空が急 落し、上場来安値を更新。経営再建策や業績予想の下方修正を発表し たアイフルは大幅続落。このほか、ばら積み船運賃指数の連日安を受 けて、商船三井など海運株も軟調。

新興3市場は高安まちまち

国内新興3市場では、ジャスダック指数が前週末比0.03ポイン ト(0.1%)高の49.96と4営業日ぶりに小反発。東証マザーズ指 数は同4.55ポイント(1%)高の466.11と続伸。大証ヘラクレス 指数は同6.50ポイント(1.1%)安の611.94と6日続落。

個別では、2009年9月期の業績予想を増額修正したディーワン ダーランドが急騰。直近上場のSHO-BIが買われ、楽天、グリー、 サイバーエージェントが高い。半面、09年7月期決算で「継続企業 の前提に関する注記」を記載した明豊エンタープライズが大幅安。ダ ヴィンチ・ホールディングス、USEN、ナノキャリアが売られた。

--取材協力:吉田 尚史 Editor:Shintaro Inkyo、Makiko Asai

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