英ロイズとVW:08年以来初のABS発行へ-市場本格再開との見方

【記者:Esteban Duarte】

9月23日(ブルームバーグ):英住宅金融最大手のロイズ・バンキ ング・グループと独自動車メーカー、フォルクスワーゲン(VW)金 融子会社が、資産担保証券(ABS)の発行に踏み切る。欧州でAB S公募発行が行われるのは、過去1年余りで初めて。2兆2000億ユー ロ(約295兆円)規模の欧州ABS市場の復活につながるものと期待 される。

ロイズの住宅金融部門HBOSは総額40億ポンド(約5946億円) の「パーマネント・マスタートラスト2009-1」の一部を投資家に販 売する。英国の不動産ローン担保証券(MBS)の発行は2008年5月 以来となる。一方、フォルクスワーゲン・ファイナンシャル・サービ シズは、乗用車リース債権を裏付けとするABS4億7500万ユーロ相 当を発行する。ブルームバーグのデータによると、この種の起債も08 年9月以来行われていない。

過去数十年で最悪の信用危機の影響で、投資家が評価の困難な資 産を敬遠したことによって、不動産や消費者向けローン、法人向け融 資の債権を裏付けとするABS市場は07年に機能停止状態に陥った。 しかし、ここにきてABSの発行を再開する動きが出始めている。

ウニクレディトの証券化アナリスト、ジェームズ・ザネシ氏(ミ ュンヘン在勤)は「VWもそうだが、とりわけロイズは欧州のABS 市場の再開を象徴する案件と公式に位置付けることが可能だ」と説明。 「ABSの売り手が今後さらに現れる公算が大きい」との見方を示し ている。

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