【個別銘柄】ハイテク、アイフル、日航、銀行、ソニー、トリドール

日本株市場における材料銘柄の終 値は以下の通り。

ハイテク株:東京エレクトロン(8035)が5.7%高の5900円、信 越化学工業 (4063)が4.2%高の6000円など。日本の大型連休中に 急激な円高が進まなかったほか、23日公表の米連邦公開市場委員会 (FOMC)声明で低金利政策の継続、景気の持ち直しが確認され、海 外売上高比率の高い業種に買いが優勢となった。米半導体株の指標とな るフィラデルフィア半導体指数(SOX)は23日の取引で続伸、年初 来高値を更新したことも支援材料。

東芝(6502):3.8%高の496円、一時497円と年初来高値を更 新した。クレディ・スイス証券は18日、投資判断を「中立」から「ア ウトパフォーム」に、目標株価を290円から640円に引き上げた。

アイフル(8515):24%安の102円と大幅続落。前週末にストップ 安比例配分だった流れを受けて取引開始直後から売り圧力が継続、一時 30%安の94円まであった。同社は24日、銀行団に事業再生ADR手 続きによる債務返済猶予を正式申請するとともに、その前提となるリス トラ策を発表。希望退職募集などで従業員をグループ全体で2000人程 度削減、店舗も大幅に減らす。これに伴い、2010年3月期は3110億 円の最終赤字に転落する見通しで、経営の厳しさが警戒された。

日本航空(9205):16%安の144円。一時は18%安の141円と、 02年10月の上場来安値を更新。東証1部33業種の空運業指数は

5.2%安の374.61と、下落率1位。22日付の日本経済新聞は、日本政 策投資銀行など主力金融機関が政府に対し、同社の優良事業と不採算事 業に切り分ける「新旧分離」を含む抜本策を求める意向であることが分 かったと報道。今後の再建問題の行方を警戒する売り圧力が増した。

銀行株:みずほフィナンシャルグループ(8411)が5.2%安の184 円と終値で約半年ぶりの安値、三井住友フィナンシャルグループ (8316)も3.8%安の3300円と、午後に入って下落基調を強めた。N HKが24日正午のニュースで、亀井静香郵政・金融担当相が同日、中 小企業の借金返済に猶予を与えるための法案提出に向けた作業を副大臣 などに指示したと報じ、経営環境への悪影響を警戒する動きが再燃した。

ソニー(6758):3.1%高の2670円と4日続伸。同社のゲーム事 業子会社、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)が9月 に投入した据え置き型ゲーム機「プレイステーション3(PS3)」の 新型の販売台数が発売から3週間で全世界累計100万台を突破。値引 き戦略が奏功して販売台数が伸長、過度な業績悪化懸念が後退した。

さが美(8201):4.3%高の193円。一時12%高の208円と年初来 高値を更新した。構造改革とコスト削減効果により粗利益率が改善、一 般管理費も抑制でき、上期(3-8月期)の業績計画を上方修正した。 連結営業損益は当初計画の5000万円の赤字から7400万円の黒字に一 転したもよう。10年2月期の業績予想は従来計画を据え置き、営業利 益は2億8000万円を予想する。

太平洋セメント(5233):3.9%安の122円。景気低迷によるセ メント需要の減少などを理由に、第2四半期(4-9月期)の業績予想 を下方修正。連結営業損益は従来計画の20億円の黒字から35億円の 赤字に一転する。前年同期は45億円の黒字。11月10日の第2四半期 決算発表時に、10年3月期の業績予想をあらためて公表する。

ファーストリテイリング(9983):5.3%高の1万1140円。ゴー ルドマン・サックス証券は18日付で、投資判断を「中立」から「買 い」に引き上げた。目標株価は1万3500円と、従来の1万1800円か ら見直した。

栗田工業(6370):7.8%高の3190円で終え、終値での年初来高値 3210円(7月6日)に迫った。不純物の少ない「超純水」の需要拡大 が見込まれる中、超純水をつくるのに必要なイオン交換樹脂の増産など を材料視する買いが増えた。18日に、メリルリンチ日本証券は「買 い」の投資判断と目標株価3500円、マッコーリー証券は「アウトパフ ォーム」の投資判断をそれぞれ継続している。

大和小田急建設(1834):ストップ高(制限値幅いっぱいの上昇) となる前週末比50円(25%)高の249円で東証1部の上昇率1位。午 前10時36分以降は、同水準で買い気配が続いた。調達価格の見直し や原価低減努力で工事全般の原価率が改善、10年3月期の利益予想を 上方修正。連結純利益は従来計画比2.2倍の8億円の見通し。前期実 績は3億5700万円だった。

トリドール(3397):6.4%高の19万6800円。個人消費が低迷 する中で主力のうどん店の既存店売上高が底堅く推移し、堅調な業績動 向を見直そうとする動きが強まった。24日朝のテレビ番組で、店舗が 取り上げられたことも材料視された。

ワイエイシイ(6298):7.7%高の743円。12年3月期に結晶系太 陽電池製造装置事業の売上高を10年3月期見込み比約10倍の100億 -150億円に伸ばすと、24日付の日刊工業新聞が伝えた。ワイエイシ イは同事業を高成長分野と位置付けており、業績の先行きへの楽観的な 見方が広がった。

シミック(2309):3.8%高の2万5100円。製薬関連受託ビジネ スが拡大する中、第一三共からの静岡工場の譲渡で、医薬品製造委託業 務(CMO)の拡大による収益基盤の安定化を評価する声が一部アナリ ストから上がり、買いが先行した。

エレベーター関連:三菱電機(6503)は2.3%高の701円、フジ テック(6406)は1.2%高の524円と堅調。20日付の日経新聞朝刊は、 三菱電や日立製作所(6501)などエレベーター大手が28日、製品の一 斉値上げに踏み切ると報じた。建築基準法施行令の改正による安全基準 の強化に対応するためで、汎用型主力機種で三菱電が5-10%、日立 が約10%、フジテック2-3%の値上げになるという。

鈴丹(8193):8.8%安の240円。10年2月期の連結純損益が従来 計画の6000万円の黒字から2億円の赤字になる見通し。前期は1億 8500万円の赤字。価格競争の激化で、上期(3-8月期)の既存店売 上高は前年同期比15%減と、計画の10%減を下回ったため。

イオンクレジットサービス(8570):4.1%安の956円。18日に、 第2四半期(3-8月期)の連結純損益が63億円の赤字と、従来計画 の57億円の黒字から大幅に下方修正されると発表。利息返還請求が増 加傾向となる中、これによる今後の利息返還見込み額、第2四半期末時 点の従来の見積額との差額を特別損失として計上するため。

三洋電機(6764):3.7%安の237円。発火事故でリコール(無 償点検・修理)を繰り返しているドラム式洗濯乾燥機9機種を対象に再 度の無料点検・修理し、一部機種については同等製品と交換すると18 日に発表。同社広報担当の土屋博氏によると、交換などにかかる費用は 100億円程度が見込まれ、業績悪化懸念につながった。

旭ダイヤモンド工業(6140):4.2%高の701円。第2四半期(4 -9月期)の連結純損失予想を従来の12億円の赤字から5億2000万 円の赤字に増額。コスト削減が進み収益性が良くなっている上、電子・ 半導体向け工具の需要が回復しており、今後の収益改善などを期待する 買いが優勢になった。

日本テレビ放送網(9404):5.6%高の1万3250円。モルガン・ スタンレー証券では18日付で、目標株価を1万4500円(従来1万 3500円)に引き上げ。投資判断「オーバーウエート」を据え置いた。

日本航空電子工業(6807):4.4%高の564円。メリルリンチ日 本証券は18日付で、投資判断を「アンダーパフォーム」から「中立」 に、目標株価を400円から560円にそれぞれ引き上げた。

千代田インテグレ(6915):7.8%高の1168円。三菱UFJ証券 は18日、投資判断を「3(市場平均並み)」から「2(アウトパフォ ーム)」に引き上げた。

日本ユニシス(8056):4.4%高の744円。みずほ証券は18日、投 資判断を「4(ウエート下げ)」から「2(買い)」に2段階引き上げ。 目標株価は910円に設定。

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