ヘッジファンド、相次ぐ大型株主割当増資で利益-SACのリーチ氏

スティーブン・コーエン氏率いる 140億ドル(約1兆2790億円)規模のヘッジファンド会社、SACグ ローバル・インベスターズのロブ・リーチ氏によると、株価の上昇と 下落から利益を得てきたヘッジファンドがここにきて、債務削減や買 収費用調達のために株式を発行する企業に投資することで利益を上げ つつある。

ブルームバーグがまとめたデータによると、時価総額で世界3位 の銀行、英HSBCホールディングスに代表される複数の企業が今年、 主に資本増強を目的として総額約1400億ドル相当の株式を欧州で発 行した。このうち一部の企業は、増資が同業他社よりも高い成長に寄 与するとの期待から株価が市場平均を超えて上昇している。

SACのパートナーでポートフォリオマネジャーを務めるリーチ 氏は22日、トムソン・ロイターがロンドンで主催した会議で、「ヘッ ジファンドは株式資本市場の動きから利益を得るチャンスを生かして いる」と述べ、「これほど頻繁に大型の株式発行が行われる状況はか つてなかった」と指摘した。

リーチ氏によると、株式ロング・ショートを投資戦略とするヘッ ジファンドはこのような取引や、より頻発する市場のアノマリー(変 則性)から恩恵を得ているという。ヘッジファドの運用成績調査会社 のグリニッチ・オルタナティブ・インベストメンツによると、これら のヘッジファンドの今年のリターンはプラス16%と、ヘッジファンド 全体のプラス14%を上回っている。

HSBC株は、183億ドルの株主割当増資の発表後に67%値上が りし、FT100種指数の34%を上回る上昇率を記録。フランスでは、 セメントメーカー世界最大手のラファルジュも15億ユーロの株主割 当増資を発表して以降株価が92%上げ、CAC40種指数のほぼ3倍の 上昇となっている。

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