米国株(23日):下落、FOMC声明で刺激策近く終了との観測

米株式相場は下落。投資家は連 邦公開市場委員会(FOMC)声明を、米金融当局のリセッション (景気後退)対策が終わりに近づきつつあることを示唆したと受け止 めた。

JPモルガン・チェースとシティグループはいずれも下落。F OMCは声明で証券購入のペースを緩めていくと述べた。石油のエク ソンモービルとシェブロンも下落。S&P500種株価指数のエネルギ ー株40銘柄すべてが値下がりした。資源株は産金のニューモント・ マイニングとフリーポート・マクモラン・カッパー・アンド・ゴール ドを中心に売られた。

LPLファイナンシャルのバート・ホワイト最高投資責任者 (CIO)は、「今回のFOMC声明は基本的には、当局者はまだア クセルに足をかけた状態ではあるが完全に踏み込んではいないことを 示唆した」と述べ、「彼らはもはや、景気回復を促進させるためにあ らゆる可能な手段を講じるとは言っていない」と続けた。

S&P500種株価指数は前日比1%安の1060.87。ダウ工業株 30種平均は同81.32ドル(0.8%)下げて9748.55ドル。ナスダ ック総合指数は0.7%安の2131.42。

FOMC声明

今回の声明でFOMCは、「経済回復と物価安定の維持に向け て、幅広い手段を引き続き活用する」と、前回の「可能な手段すべて を活用する」から表現を変えた。

FOMCは、「フェデラルファンド(FF)金利誘導目標を 0%から0.25%のレンジで据え置き、経済状況が長期にわたって、 FF金利の異例な低水準を正当化する可能性が高いと引き続き想定し ている」と繰り返した。

また、「経済活動は厳しい下降局面から上向いたと見受けられ る。金融市場の状況はさらに改善し、住宅セクターの活動も活発にな った」と分析した。

さらに企業については「依然として固定投資を縮小し、人員を 削減しているが、そのペースは減速しているほか、売上高に合わせた 在庫調整には引き続き進展がみられる」と記述した。

金融株

79社の銀行、保険会社および投資会社で構成するS&P500種 金融株価指数は2.1%低下。値下がり率は産業別10指数の中で最大 だった。同指数は今年3月6日につけた17年ぶり安値から148%戻 した。

JPモルガンは3%安。シティグループは2.8%の下げだった。

生保大手のプルデンシャル・ファイナンシャルも下落。米モル ガン・スタンレーが米生保業界を「アトラクティブ」から「インライ ン」に引き下げたのが背景。プルデンシャルの株式投資判断は「オー バーウエート」から「イコールウエート」に変更された。

エクソン、シェブロン

エクソンとシェブロンはそれぞれ1.2%と1.7%安。ニューモ ントやフリーポートも下落した。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物11月限は前 日比3.9%安の1バレル=68.97ドルで終了した。米エネルギー省 の週間統計で原油在庫が予想外に増加したことから売りが膨らんだ。 在庫増の背景には製油所が需要最盛期を控えた保守・点検作業で一部 操業を停止したことや、燃料需要の落ち込みがある。この日の銅相場 は3日ぶりの下げを記録した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE