米国債(23日):続伸、MBS購入延長を好感、10年債3.41%

米国債相場は続伸。米連邦公開市 場委員会(FOMC)は22-23日の会合後、総額1兆4500億ドルの 住宅ローン担保証券(MBS)と住宅関連機関債の購入プログラムを 延長する方針を発表。これを材料に買いが優勢になった。

FOMCは景気が上向いてきたとの認識を明らかにしたものの、 政策金利が「長期にわたり異例な低水準」にとどまるとの見通しを示 したため、短期債を中心に上昇した。政策金利はゼロから0.25%の範 囲。ただ、発行額が過去最高の400億ドルとなった5年債入札で需要 が予想より弱かったため、軟調になる場面もあった。

キャンター・フィッツジェラルド(ニューヨーク)の金利責任者、 ブライアン・エドモンズ氏は「MBS購入プログラムの延長でFOM Cは必要な手を打った。市場は利上げ時期をめぐる議論が噴出するこ とを非常に懸念していたが、その記述がなかったため、落ち着いてい る」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後4時18分現在、10年債利回りは前日比5ベーシスポイント (bp、1bp=0.01ポイント)低下の3.41%。3年債利回りは5 bp低下の1.47%。既発5年債利回りは5bp低下の2.37%。

FOMCは「委員会は市場の変化を円滑にするため、これらの購 入ペースを徐々に緩め、2010年第1四半期末までに完了することを想 定している」と表明した。購入プログラムの当初の終了期限は12月末 だった。

住宅ローン金利のスプレッド拡大も

FRBは1兆2500億ドルの政府機関発行のMBS購入枠のうち、 これまでに約8620億ドルを買い取っている。

ブルームバーグのデータによると、30年物住宅ローン金利の平均 と10年債利回りの差は1.58ポイントに縮小した。昨年12月19日 には1986年以来で最大の3.07ポイントに拡大していた。危機発生前 10年間の平均は1.75ポイントだった。

スタイフェル・ニコラスのボルティモア部門で政府債トレーディ ング責任者を務めるマーティン・ミッチェル氏は「購入ペースを減速 させれば、週間ベースではさほど違いはないとは言え、スプレッドは 拡大する可能性がある」と指摘した。

FRBの政策を背景に借り入れコストは低下傾向にある。バンク レート・ドット・コムによると、米30年固定式住宅ローン金利は22 日に5.16%。6月には年初来の高水準である5.74%を付けていた。

入札

財務省が23日実施した5年債入札(発行額400億ドル)の結果 によると、最高落札利回りは2.470%と、入札直前の市場予想の

2.463%を上った。投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.40倍と、 過去10回の平均2.23倍を上回った。

CRTキャピタル・グループ(コネティカット州スタンフォード) のシニア国債ストラテジスト、イアン・リンジェン氏は「入札は強弱 まちまちの内容となった。FOMC声明の発表に近かったため、リス クに備えて積極的な参加がなかった可能性がある」と述べた。財務省 は24日に290億ドル相当の7年債を発行する。

リバースレポ

FRBはプライマリーディーラー(米証券政府公認ディーラー) と、余剰資金吸収手段であるリバースレポの利用に関する意見交換を 開始した。協議に詳しい関係者が匿名を条件に明らかにした。さらに、 同関係者は政策当局者が早期に資金を引き揚げるという話ではないと 付け加えた。

バーナンキFRB議長はリセッション(景気後退)から脱却する ために金融システムに注入した資金をインフレを引き起こす前に引き 揚げることは可能だと強調している。

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