FOMC:住宅ローン関連債購入を延長、景気は「上向き」

米連邦準備制度理事会(FR B)は22、23の両日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)会合 で、住宅ローン担保証券(MBS)と住宅関連機関債の購入ペースを 緩め、当初は年末に終了する予定だった購入プログラムを3カ月延長 する方針を決定した。購入総額は1兆4500億ドルに据え置いた。

FOMCは「委員会は市場の変化を円滑にするため、これらの購 入ペースを徐々に緩め、2010年第1四半期末までに完了することを想 定している」と表明した。

FOMCは政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利の誘 導目標について、ゼロから0.25%の範囲に維持すると決定。政策金 利は「長期にわたり異例な低水準」にとどまるとの見通しを示した。 さらに「経済活動は厳しい下降局面から上向いた」と指摘した。決定 は全会一致。

三菱東京UFJ銀行(ニューヨーク)のチーフ金融エコノミスト、 クリス・ラプキー氏は「住宅市場は救われ、住宅ローン金利は来年春 まで低く抑制される可能性がある」と指摘。FOMCは「経済問題が 解決された後に緊急プログラムを解除する方針を示唆した」との見方 を示した。

FOMCは「金融市場の状況はさらに改善し、住宅セクターの活 動も活発になった」と言及。「家計支出は安定化しつつあるようだが、 失業の継続と所得の伸び悩み、住宅資産の減少、厳格な信用条件に依 然抑制されている」との見解を明らかにした。

さらに、財政・金融刺激策と金融市場の安定が「物価安定を背景 に経済成長の加速を支援し、より高いレベルでの資源活用への復帰に 貢献する」と予想した。

住宅ローン関連債の購入

FRBは1兆2500億ドルの政府機関発行のMBS購入枠のうち、 これまでに約8620億ドルを買い取っている。購入予定額2000億ドル の機関債の購入総額は現在までのところ1292億ドル。

FTNファイナンシャルのチーフエコノミスト、クリストファー・ ロー氏はFRBの「主な目的は救済プログラムを一時期に突然すべて 解除して市場にショックを与えないように配慮することだ」と述べた。 FRBは購入ペースを鈍化させている間に、「ほかの買い手が現れ、住 宅ローン金利の突然の上昇を避けることを望んでいる」と語った。

フレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)によると、固定式30年 物住宅ローン金利は17日に終わった週に平均5.04%。前週の

5.07%から低下した。

ドイチェ・バンク・セキュリティーズのチーフエコノミスト、ピー ター・フーパー氏によれば、FRBが購入プログラムを突然打ち切っ た場合、住宅ローン金利は0.5-1ポイント上昇する可能性があると いう。

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